コガタスズメバチ(小型雀蜂)とは
コガタスズメバチ(小型雀蜂、学名:Vespa analis)とは、インドネシア・ジャワ島原産で、スズメバチ科の蜂です。日本では北海道、本州、四国、九州、沖縄諸島の人家の庭や、生垣、木の枝、軒下など解放空間に営巣します。
名前の通り小型のスズメバチで都市部の人家付近では、キイロスズメバチと同様によく出現します。
成虫の体長は女王蜂が3cm、働き蜂が2-2.5cmで、体色は橙色で腹部に黒と橙色の太い縞模様があります。腹部先端が黒ではなく、黄色いのが特徴です。
行動は昼行性で、夜間は巣で睡眠をとります。
食性は雑食性で、成虫は節足動物など幼虫の食用の狩りをしますが、中には農業害虫となるウンカやアブラムシなどや、樹林害虫のマメカナブン等、衛生害虫のハエなどの駆除にも役立っています。
スズメバチの成虫は上半身(胸部)と下半身(腹部)が分かれて繋がる特異な体形をしているため、肉団子は通過できず幼虫の餌となり樹液や花蜜、果実などを栄養としますが、成虫の主な栄養は幼虫が出す液です。
性格は温厚で、一回り体サイズが大きいオオスズメバチや、キイロスズメバチほど狂暴ではありませんが、スズメバチなので刺されると危険です。
名前の由来
和名の「コガタスズメバチ(小型雀蜂」とは、「スズメバチ」とは鳥の雀(スズメ)程の大きさのハチで、「コガタ」というのはオオスズメバチに比べて小型と言うことに拠ります。
学名の「Vespa analis」で、属名の「Vespa」は、
種小名の「analis」はラテン語で「輪状の」と言う意味で腹部の縞模様が輪状をしていることに拠ります。
和名:コガタスズメバチ
学名:Vespa analis
英名:yellow-vented hornet
分類名:動物界節足動物門昆虫綱ハチ目スズメバチ科スズメバチ属コガタスズメバチ種
原産地:インドネシア・ジャワ島、
生息分布:日本では北海道、本州、四国、九州、沖縄諸島
営巣場所:庭、生垣、木の枝、軒下など解放空間、
営巣規模:最大100匹ほどでバスケットボール大、
巣形:
初期巣は徳利を逆さにしたような形→成熟巣は30cm程のバスケットボール状、
女王蜂の一生:
4月-6月(女王蜂が冬眠から目覚め巣作り)→
7月?8月(働き蜂を量産)→
9月?11月(新女王の誕生と養育、巣立ち期)→
12月?3月(新女王の冬眠)
蜂の出現:
7月働きバチ(全て♀)、9月♂(働かず交尾のみ)と新女王蜂誕生
体長:
3cm(女王蜂)、2-2.5cm(働き蜂、全て♀)、
体色:
橙色、腹部の縞模様:太い、
食性:
雑食性
●節足動物ー【衛生害虫】ハエ、アブ(ハエ目)、
【農業害虫】ウンカ、マメコガネ(小型甲虫)、アオムシ、ヨコバイ、
【その他】クモ、ハチ(ハチ目)、ガ、
●植物ー【花蜜】ヤブガラシやサザンカ、アレチウリ、
【果実】ブドウやカキ、イチジク、
【樹液】クヌギやコナラ)とそれに集まる昆虫。アブラムシ等の甘露。
天敵:
ハチクマ(鳥)、オオカマキリ、クモ、アリ、人、
行動:
昼行性、
色:
赤色見えにくい
寄生:
ネジレバネ
特徴:
腹部先端が黄色、
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