コオロギ(蟋蟀)【かぎけんWEB】

コオロギ(蟋蟀、学名:Grylloidea)とはバッタ目コオロギ科の昆虫です。

コオロギ ♂
コオロギ ♂
雄のコオロギです。羽を擦り合わせてよい音を奏でます。

  こおろぎ こおろぎ こおろぎ
黒部平高山植物園の昆虫(2014年7月19-21日)


>エンマコオロギ ♀
エンマコオロギ ♀
日本で一番大きなコオロギ(雌)です。お尻に産卵管があります。

ネッタイクチキコオロギ
ネッタイクチキコオロギ


コオロギ(蟋蟀)とは

コオロギ(蟋蟀、学名:Grylloidea)とはタイ原産で、バッタ目コオロギ科の昆虫です。
地上の様々な場所に生息します。身体は焦げ茶色系で楕円形をしており、頭部に2本の長い触角があります。
尻部にも2本の感覚器があります。雌にはお尻に産卵菅があります。
夜行性で雑食です。 秋の夜長に、成虫の雄は心地よい鳴き声を発します。

日本最大のコオロギ

エンマコオロギ(閻魔蟋蟀、Teleogryllus emma)は、体長2.6cmと日本最大のコオロギです。
眼の上にある淡褐色の帯がエンマ(閻魔)の怒った顔を彷彿させることからその名があります。

コオロギの種類

アリヅカコオロギ(0.3cm)、イエコオロギ(ヨーロッパイエコオロギ)
、エンマコオロギ(日本最大、2.6cm)、オカメコオロギ(1.4cm)、
カワラスズ、タイワンオオコオロギ (4cm、Brachytrupes portentosus)、ツヅレサセコオロギ(2cm)、フタホシコオロギ、ミツカドコオロギ
、 モリオカメコオロギ、

花にも「コオロギ」が

コオロギ蘭
コオロギ蘭"プテロスティリス ナナ(蟋蟀蘭、学名:Pterostylis nana)"

オーストラリアの固有種です。花がコオロギの形に似ています。



天敵

天敵には、イエアメガエル(家雨蛙)等のアマガエル、アカガエル、シュレーゲルアオガエル、ツチガエル、ツノガエル、トノサマガエル、ヒキガエル、モリアオガエル、ヤドクガエル等のカエル類、カマキリ、カナヘビ、ニホントカゲ、鳥などがいます。

最近では食用にも

コオロギは雑食なので残飯などエサ代がかからないことや、卵から成虫までの発育日数が1ヶ月程と短く、養殖環境を一定にすることで計画出荷が容易です。 コオロギ自体の栄養価が高いことから近年、国際連合食糧農業機関で推奨されている主要な昆虫食の素材とされています。
昆虫色が盛んな国はタイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーなどの東南アジアや、中国、韓国などの東アジア圏です。
食用とされる昆虫には、甲虫(カブトムシ)、芋虫、蜂、蟻、バッタ、イナゴ、コオロギ、カメムシ等があります。

一般名:コオロギ(蟋蟀)、学名:Grylloidea、
分類名:動物界節足動物門昆虫網バッタ目コオロギ科、
原産地:タイのユンケン、体長:1〜4cm、体色:茶色〜黒、
出現場所:日本全国の野原、出現期:秋(8月-11月)、
食料:雑食、 天敵:イエアメガエル(家雨蛙)等のアマガエル、アカガエル、シュレーゲルアオガエル、ツチガエル、ツノガエル、トノサマガエル、ヒキガエル、モリアオガエル、ヤドクガエル等のカエル類、カマキリ、カナヘビ、ニホントカゲ、鳥など、
コオロギの毒性:無い


■関連ページ

コオロギ(蟋蟀、学名:Grylloidea)  多摩動物公園の昆虫と爬虫類(2010年1月17日)  無脊椎動物  節足動物図鑑 

コオロギ(蟋蟀)

コオロギ
コオロギ

左足を消失している。奥多摩、2020年9月13日、明希撮影。

コオロギ
エンマコオロギ ♀
産卵期があります。イラスト by有紀@kagiken 2024年7月18日

ネッタイクチキコオロギ
ネッタイクチキコオロギ

多摩動物園、2010年1月17日