ラックカイガラムシ(Lac insect)は、インドやタイなどの熱帯(東南)アジアに生息する半翅目ラックカイガラムシ科の小さな昆虫です。
分泌物を分離生成して天然プラスチックの「シェラック(Shellac)」が作られます。
シェラックは、医薬品、食料品、電子部品の接着剤とされるほか、身近なものでは、キシリトールガム(XYLITOL)やマーブルチョコレート、チョコボールなどの光沢剤に使われています。
ラックカイガラムシは食用天然色素の赤色色素として使われています。上記の東南アジア各国で大量に養殖され日本に輸出されています。
また、ラックカイガラムシと同様、赤色色素に使われカイガラムシに、ペルーなど南米が原産のサボテンに寄生する「コチニールカイガラムシ」があり、こちらも同様に現地で大量に養殖され日本に輸入されています。
紅ショウガや、お菓子、魚卵、練り物、飲み物などを赤く染める色紅材料や、カイガラムシに金属イオンを加えて染色する染めものの材料としても使われています。
一般名:ラックカイガラムシ(Lac貝殻虫)、学名:Laccifer lacca、別名:ラック・インセクト(Lac insect)、分類名:動物界節足動物門昆虫綱半翅目(カメムシ目)ラックカイガラムシ科、生息分布:インドやタイなどの熱帯アジア、幼虫全長:0.5mm、体幅:0.25mm、脚数:3対、体色:赤、用途:医薬品、食料品、電子部品の接着剤、光沢剤、備考:天然プラスチック「シェラック(Shellac)」を作る昆虫
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ラックカイガラムシ(Lac insect)
大阪市立科学館(2012年9月17日)
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