トゲクロザコエビ(棘黒雑魚海老) とは、
別名で ドロエビ(泥海老) とも呼ばれる
エビ目エビジャコ科クロザコエビ属の海老です。
高価なマツバガニ(松葉蟹)と同じ深海の海底に生息し一緒に底引き綱で獲れるため雑魚扱いされますが、
アマエビ:1)より大きく身に弾力があり甘みと旨味が強いです
ただ、死ぬと真っ黒に変色し泥のように見えることから別名のように呼ばれることがあります。
触覚が長く、活きている時の殻は鮮紅色で、体脇に白いハートのような独特の縁取りがあります。
漁獲量が少ないことや痛みやすいため獲れた地方で地産地消されていましたが、
近年の輸送技術や冷凍技術、ネット販売による情報技術の発達により全国的に出荷され
消費されるようになりました。
クロザコエビ(雑魚海老) と似ていますが、
クロザコエビの方が色が薄いです。
*1)
アマエビ(甘海老)(別名:赤海老、ホッコクアカエビ、北国赤海老、学名:Pandalus eous Makarov、分類名:エビ目タラバエビ科タラバエビ属ホッコクアカエビ種)
一般名:トゲクロザコエビ(棘黒雑魚海老)
学名:Argis lar
別名:ツチエビ(土海老)、モサエビ、ガラエビ(柄海老)、ドロエビ(泥海老)、ガサエビ
分類名:動物界節足動物門甲殻亜門エビ綱エビ目エビジャコ科クロザコエビ属
分布:日本海側 環境:水深300〜1,000mの深海の海底
漁:底引き綱
体長:10cm 漁期:9〜翌年5月
食用の可否:可 味:濃厚で美味
調理方法:刺身、塩焼き、天麩羅、フライ、味噌汁、鍋
備考:甘みが強く鮮度の落ちが早い海老。水揚げ後すぐに黒くなる。
食用となるのは雌(雄は小さすぎる)
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2010年2月18日
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