「桃の節句」には、女の子のいる家庭では、娘の無病息災を願ってお雛様(雛人形)を飾るご家庭もあります。
雛人形は、平安時代に京都御所内にある紫宸殿(ししんでん)を舞台に、内裏雛(だいりびな、親王夫妻)、官女(かんじょ)、五人囃子(ごにんばやし)、随身(ずいしん)、仕丁(しちょう)、調度品、庭木などを模して作られました。
庭木は、古くから「桜」と「橘」が古来から「魔除け」や「邪気払い」の力があるとされて紫宸殿に植えらえれており、
どちらも健やかに過ごすための象徴とされるので雛人形と共に飾られます。
童謡では、桜や橘の代わりに「桃の花」を代用していますが、桃にも邪気払いの霊力が備わると考えられるようです。
●2種類の雛
雛人形には、「京びな」と「関東びな」があり、男雛(おびな)と女雛(めびな)の座る位置が反対になっています。(今では関東びな並びに統一されているかもしれませんが)
京びなは向かって右側に男雛、左側に女雛が座る。
関東びなは向かって左側に男雛、右側に女雛が座ります。
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