アブラギリ(油桐)とは、初夏、桜に似た白花を咲かせる中国原産のトウダイグサ科アブラギリ属の常緑高木です。
雌雄同株で雌雄異花、すなわち、同一の木に雄花と雌花を咲かせます。
雄花と雌花は別々の枝先に円錐花序をつけます。花の基部は最初は黄色で、段々紅色に変化します。
花後になる実は核果状で扁球形で先端は尖らず、溝が有り、中に3個の種子が入っています。
種子を絞ると桐油が採取され、印刷や防水、艶出し、塗料に使われます。別名でドクエ(毒荏)と言われるように食用にはなりません。
葉は心形で大きくキリ(桐)に似ており、赤味のある長い葉柄があります。葉は若枝では3裂します。
雄花はそのまま落下し、雌花は花弁が分かれて落ちます。
油を取るため昔、中国から輸入され、温暖地では野生化しています。
公園樹として植えられます。
カントンアブラギリ(広東油桐) と似ていますが、カントンアブラギリは蜜腺に柄が無く、果実の形状は球形で先端が尖り、溝がありません。
一般名:アブラギリ(油桐)
学名:Vernicia cordata
分類名:トウダイグサ科アブラギリ属
別名:アブラギリ(油桐)、ドクエ(毒荏)、アレウリテス・モンタナ(Aleurites montana)
原産地:中国東南部 分布:関東以西の日本〜沖縄
樹高:8〜15m 樹形:すらりと伸びている 株:雌雄同株 樹皮色:薄灰褐色
開花期:5〜6月 花:雌雄異花(一本の木に雄花と雌花が咲く)
花色:白地で基部が淡黄色→紅色 花弁数:5枚 花径:2cm
果実:扁球形で先端は尖らず、溝がある 果実径:2〜2.5cm 種子:3個 腺点:1対
葉長:15〜20cm 葉形:心形で先端は尖る 葉の付き方:互生
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