カントンアブラギリ(広東油桐)は、初夏、桜に似た白花を咲かせる中国原産のトウダイグサ科アブラギリ属の常緑高木です。
雌雄同株で雌雄異花、すなわち、同一の木に雄花と雌花を咲かせます。雄花と雌花は別々の枝先に円錐花序をつけます。
花の基部は最初は黄色で、段々紅色に変化します。
花後になる実は核果状で扁球形で中に3個の種子が入っています。
種子を絞ると桐油が採取され、印刷や防水、艶出し、塗料に使われます。別名でドクエ(毒荏)と言われるように食用にはなりません。
葉は心形で大きくキリ(桐)に似ており、赤味のある長い葉柄があります。葉は若枝では3裂します。
雄花はそのまま落下し、雌花は花弁が分かれて落ちます。
油を取るため昔、中国から輸入され、温暖地では野生化しています。
公園樹で植えられます。
アブラギリ(油桐)と似ていますが、アブラギリは蜜腺に柄が有り、果実の形状は扁球形で先端が尖っとらず、溝が有ります。
|
一般名:カントンアブラギリ(広東油桐)
学名:Aleurites fordii
科属名:トウダイグサ科アブラギリ属
別名:オオアブラギリ(大油桐)
原産地:中国東南部 分布:関東以西の日本〜沖縄
樹高:10〜12m 樹皮:灰褐色 樹形:すらりと伸びている 株:雌雄同株 樹皮色:薄灰褐色
開花期:5月 花序形:円錐花序 花:雌雄異花(雄花と雌花がある) 花色:白 花弁数:5枚 花径:2cm
果実:堅果で溝が無い、先端が尖る
葉長:20cm 葉形:卵形〜広い卵 葉の基部:心形で先端は尖る 葉縁:全縁〜浅3裂 葉の付き方:互生 蜜腺:葉身の基部に柄の無い蜜腺1対
●関連ページ
カントンアブラギリ(広東油桐)
城ヶ崎の花
カ行の花図鑑
5月の花(2009年)
花暦2009年
花暦
|