ヒメウツギ(姫卯木) とは、日本原産のバラ目アジサイ科ウツギ属ヒメウツギ種の耐寒性落葉低木です。
ウツギと比較すると、ヒメウツギの方が小型でコンパクトです。
開花期はヒメウツギの方が1ヶ月早く、
葉に生える毛(ここでは星状毛)はヒメウツギの方が少なくすっきりしているのに対し
ウツギは毛が多くザラザラしています。
初夏、側枝の先端に円錐花序を伸ばし、多数の白い小さな五弁花を咲かせます。
雄蕊の花糸には狭い翼があります。花後に椀形の果実が成ります。
果実は朔果で、中に褐色の種子があります。
庭木に使われます。
一般名:ヒメウツギ(姫卯木)
学名:Deutzia gracilis
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱バラ目アジサイ科ウツギ属ヒメウツギ種
原産地:日本固有種
生息地:関東〜九州 生活環境:海岸岩上の日照地
樹高:1m 樹皮:灰褐色
樹形:株立ち分枝
葉形:卵状披針形で先端が尖る、基部は円形 葉縁:細い鋸歯 葉に毛:有
葉の付き方:対生 葉長:5〜8cm 葉幅:2〜3cm
葉表:緑色で星状毛有り 葉裏:薄い緑色で星状毛無し
葉柄:有り、無毛
開花期:5〜6月 花序形:円錐花序 花色:白
花の向き:やや俯き勝ち
花弁数:5枚 花弁形:広倒披針形
花柱数:3〜4本 花柄:有り
萼筒:有り 萼筒形:半球形
雄蕊数:10本 花糸(かし):翼状に広がる
成実期:10月
果実タイプ:朔果 果実形:椀形
種子色:褐色 種子形:一方に膜状の翼が有る長楕円形
●ウツギの仲間には、
◇同科同属の
ヒメウツギ(姫卯木、学名:Deutzia crenata grasilis)や、
マルバウツギ(丸葉卯木)、
サラサウツギ(更紗卯木、学名:Deutzia crenata f. plena)、
ロザリンド(Rosalind、学名:Deutzia ×elegantissima)や、
バイカウツギ(梅花卯木)
◇ウツギ(卯木)と花名が付く別科別属(スイカズラ科タニウツギ属ヒメウツギ種)の
タニウツギ(谷卯木)や、
ハコネウツギ(箱根卯木)
◇別科別属(フジウツギ科ブッドレア属)の
ブッドレア(Buddreaja)=フサフジウツギ(房藤卯木)
等があります。
■関連ページ
ヒメウツギ(姫卯木)
筑波実験植物園で、2009年5月2日
ウツギ(卯木)
ハ行の花図鑑
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