ヒメユズリハ(姫譲り葉) は、初夏、薄黄色の葯を付けるユズリハ目ユズリハ科ユズリハ属ヒメユズリハ種の常緑高木です。
春、新葉が出ると古葉が落葉する様子が、席を譲るように見えることから命名されました。
同様の現象は、別科別属ですが クスノキ(楠) にも見られます。
葉は茎先にまとまって付きます。
雌雄異株で、雄花は花弁が無く、初夏に薄黄色の葯だけを葉脇に多数付けて花序を成します。
葯が破れると花粉が出ますが、その時に葯は紫褐色となります。
雌株は、花後、房状に青緑色の球形の小さな実をぶらさげ、秋に黒熟し表面が粉をふいたように白くなります。
果実にはアルカロイドをが含まれ中毒症状を起こすので食べられません。
同科同属に、ユズリハ(譲り葉)がありますが、ユズリハの方が葉が大きく、葉柄が赤くなり、葉縁が波打ち、果実はたち上がるように付きます。
名前の由来は、葉がユズリハより小さいことに因みます。
尚、以前はトウダイグサ科に含まれていましたが、現在ではDNA判定によりユズリハ科として独立しました。
一般名:ヒメユズリハ(姫譲り葉)
学名:Daphniphyllum teijsmannii
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ユズリハ目ユズリハ科ユズリハ属ヒメユズリハ種
別名:オヤコグサ(親子草)
原産地:中国、日本 生息分布:本州福島以南〜四国、九州、沖縄
樹高:5〜10m 樹皮色:灰褐色で被目がある 開花期:5月 葯色:薄黄〜紫褐色
葉身:15cm 葉幅:4cm 葉柄:3.5cm 葉柄色:緑 葉のつき方:互生 葉の毛:両面とも無毛 葉の観賞期:周年
結実期:11月 果実色:青緑〜黒 果実の付き方:立ち上がる
●関連ページ
ヒメユズリハ(姫譲り葉)
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2009年10月30日memo
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