ホツツジ(穂躑躅) とは、北海道〜本州、四国、九州の日当たりの良い山地や岩場ツツジ目ツツジ科ホツツジ属の落葉低木です。
樹高は2m程で、緑色の葉は長さ5cm程の先端が尖った楕円形で鋸歯は無く互生に付きます。
夏〜初秋に、花茎の先に円錐花序を付け白〜薄桃色の花を咲かせます。
雌蕊は長く直線的に伸びるのが特徴です。
花粉に、アセビやレンゲツツジに含まれる有毒成分グラヤノキシンに類似した物質が含まれます。
ホツツジ属はホツツジのみで、ミヤマホツツジ属にミヤマホツツジ(深山穂躑躅、学名:Cladothamnus bracteatus)があります。
似ていますが、ホツツジの方が樹高が高くなり、花序が円錐花序で雌蕊が直線的に伸びます。
ミヤマホツツジはより標高の高い場所に生え、樹高は低くなり、花序は総状花序で、雌蕊は大きく反り返ります。
一般名:ホツツジ(穂躑躅)
学名:Elliottia paniculata
別名:ヤマボウキ(山箒)、マツノキハダ
生息分布:北海道〜本州、四国、九州 生活環境:日当たりの良い山地や岩場
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ビワモドキ亜綱ツツジ目ツツジ科ホホツツジ属
樹高:1〜2m 株の立ち方:根元から分枝して立ち上がる 樹皮色:暗灰色で縦に細い割れがある
枝特徴:翼状の稜が3つある
葉色:緑→赤(紅葉) 葉の付き方:枝先に集合し互生につく 葉形:先端が尖った楕円形 葉基部:楔形 葉縁:全縁でやや波打つ 葉長:5cm 葉柄:0.2cm
開花期:6〜9月 花序形:円錐花序 花序長:10cm 花色:白〜薄桃色 花の付き方:多数付く 花弁(花冠)数:3枚で反り返る
萼長:0.1cm 萼形:杯形で先端が5浅裂
雌蕊:長く直線的に伸びる 花弁形:狭楕円形で反り返る 雌蕊数:1本 子房:3室 雄蕊数:6本 花柄長:0.5cm
: 果実タイプ:朔果 果実形:歪な球 果実形:0.3〜0.4cm
用途:枝でホウキを作る
備考:有毒植物−花粉に有毒成分グラヤノキシン類似物質が含まれる
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