●アロエ(Aloe)
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2005年1月2日、沼津
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アロエ(Aloe)は、俗に医者要らずと呼ばれる半耐寒性多年草で、
多肉質で刺のある葉が胃薬や火傷に薬効があるとされる多肉植物です。
花茎を長く伸ばしてトーチのような鮮やかな朱赤の筒状花を多数つけます。
南アフリカ出身だけあって暑さや乾燥には強いですが、寒さや霜には弱いです。
アロエ(Aloe)のページ
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一般名:アロエ(Aloe)
学名:Aloe arborescens(アロエ・アルボレスケンス)
別名:キダチロカイ(木立盧會)、キダチアロエ(木立アロエ)
分類名:ユリ科(=ツルボラン科)アロエ属
原産地:南アフリカ
草丈:100〜200cm 開花期:2〜3月 花序高:20cm 花色:橙
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●カドマツ(門松)
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2005年1月3日、沼津
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お正月にはカドマツ(門松)を玄関に置く習慣があります。
門松は別名をマツカザリ(松飾)とも呼びます。
門松の材料には、マツ(松)やタケ(竹)、ワラ(藁)等を使いますが、
「松は千歳を契り、竹は万代を契る」という諺から来ています。
門松の松には、通常、アカマツ(赤松)、竹は青竹でマダケ(真竹)やモウソウチク(孟宗竹)が使われます。
竹の頂部が斜にすっぱり切られているのは「武田首なき」という句からとられているとのことです。
また、ワラは稲藁を使いその年の豊作を祈ることから来ています。
稲藁は荒縄で綺麗に縛られますが、その先端で梅花を形どり、
これで松竹梅とする縁起担ぎの門松もあり楽しいです。
一般名:アカマツ(赤松)
学名:Pinus densiflora Sieb. et Zucc.
別名:メマツ(雌松)
分類名:マツ科マツ属
原産地:
樹高:50m 開花期:4月 球果長:3〜5cm 球果形:卵形
説明:幹の樹皮が赤褐色をしているマツ科の緑針葉高木で、
触っても柔らかいのでメマツ(雌松)とも呼ばれます。
4月に開花し、雄花は黄色、雌花は紫色をしています。
翌秋、球形の球果を付けますが、開いて種を飛ばしたものは松ぼっくりとしてよく見られるものです。
カドマツ(門松)のページ
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【竹】
一般名:モウソウチク(孟宗竹)
学名:Phyllostachys pubescens Mazel
分類名:タケ科マダケ属
一般名:マダケ(真竹)
学名:Phyllostachys bambusoides SEB.ET ZUCC.
分類名:タケ科マダケ属
松飾の竹には次のような話が伝えられています。徳川家康が武田家に包囲された時、
武田の使者から届けられた句「松枯れて竹類なき(武田ぐいなき)明日かな」に対抗して、
酒井忠次が、「松枯れで武田首なきあしたかな」と詠んだことに因み、
松飾の竹は先端が落首のように切り落とされるようになったそうです。
【イナワラ(稲藁)】
一般名:イナワラ(稲藁)
学名:Oryza sativa L.
分類名:イネ科イネ属
原産地:中国〜インド
イネ科の一年草である稲の茎を干して乾燥させたものです。
豊作を祈って門松に飾られます。
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●カルーナ・ブルガリス(Colluna vulgaris)
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江東区白河、2005年元旦
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カルーナ・ブルガリス(Colluna vulgaris)は、米粒大の鐘形をした、
主として桃色の小花を多数総状につけ、鱗片状をした葉が特徴の耐寒性常緑落葉低木です。
花弁のように見えるのは苞です。エリカと似ていますが別属です。
エリカの中でも特にエリカ・ダーレーエンシスに似ていますが、葉形が違うことや
花弁が萼片より長いことから見分けられます。夏咲きと冬咲きがあり、また葉を楽しむ品種と、
花を楽しむ品種があります。
カルーナ・ブルガリス(Colluna vulgaris)のページ
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一般名:カルーナ・ブルガリス(Colluna vulgaris)
学名 Colluna vulgaris Hull(カルナ・ウルガリス)
別名:ギョリュウモドキ(御柳擬き),ハイデソウ、Heather(へザー),
Scotch Heather(スコッチ・へザー)
分類名:ツツジ科カルーナ属
原産地:北欧〜小アジア(園芸品種)
樹高:20〜60cm 花色:桃・淡紅色・白 開花期:11〜6月(ほぼ周年)
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●シクラメン(Cyclamen)
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2005年1月2日、沼津
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シクラメン(Cyclamen)は、花弁が上に反り返って咲く様子が篝火(カガリビ)のようだということから
命名された半耐寒性球根植物です。別名には他に、ブタノマンジュウ(豚の饅頭)、
ブタノパン(豚のパン)などがありますが、これは豚が好んでこの花の地下茎を
食べるから付けられました。小倉桂さんの「シクラメンのかほり」という歌でも有名な花ですね。
これまで香りは殆ど有りませんでしたが、最近、香りのある花が園芸栽培でできたようです。
一般名:シクラメン(Cyclamen)
学名:Cyclamen persicum
別名:カガリビバナ(篝火花)、Common cyclamen(コモン・シクラメン)
分類名:サクラソウ科シクラメン属
原産地:地中海沿岸
草丈:30〜50cm 花径:5cm 花色:赤・白・桃・薄桃・黄 開花期:10〜4月
シクラメン(Cyclamen)のページ
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●スイセン(水仙)
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2005年1月2日、沼津日枝神社
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スイセン(水仙)は、冬〜春(12〜4月)に草丈15〜50cmの花径3〜8cmの黄や白い花を俯きかげんに
咲かせる耐寒性球根です。葉茎は緑色をしていて細長く厚みがありショウブに似ているような気がします。
品種が豊富で、原種、ラッパ、大・小杯、八重咲、房咲き、ジョンキル、トリアンドラス、
シクラミネウス、ポエティクス、スプリットコロナなどの系統に分類されます。
日本でよく見かける
ニホンズイセンは2〜3月中旬、ラッパズイセンは4〜5月中旬に咲いています。
ギリシャ神話で美青年ナルキッソス(Narkissos)が泉の水面に映った自分の姿に恋して、
かなわぬ思いのまま衰弱死した場所から生えて来た花に、ナルキッソスの名前
(学名:Narcissus)を付けたとされています。球根で増やします。全草、
特に球根に毒があるので食べると危険です。
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一般名:スイセン(水仙)
学名:Narcissus spp.(ナルシッサス)
別名:ナルシッサス、ナーシサス
分類名:ヒガンバナ科スイセン属
原産地:欧州南部、地中海沿岸 花色:黄、白、橙、ピンク
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●ソテツ(蘇鉄)
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2005年1月2日、沼津日枝神社
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ソテツ(蘇鉄)の雌花
ソテツ(蘇鉄)は、樹高2〜4mの半耐寒性常緑低木で雌雄異株の裸子植物です。
幹は古くなった葉を落としながらどんどん伸びて茎先に羽のような大きな葉を輪生状につけます。
花期は6〜9月で雄花は縦に伸びた花長50〜70cmの細長い1本の円柱の形をしています。
雌花は山伏茸を大きくしたような白い球状をしています。9月下旬頃に赤い実がなります。
全草が有毒で特に種子部分を大量に食べる吐気や痙攣を起こすといわれます。公園などに植えられています。
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ソテツ(蘇鉄)の雌花
一般名:ソテツ(蘇鉄)
学名:Cycas revoluta
別名:テッショウ(鉄蕉)、ホウビショウ(鳳尾蕉)
分類名:ソテツ科ソテツ属
原産地:中国、日本
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