イモカタバミ (芋片喰) は、初夏から夏にかけて道端、花壇や生垣の隙間に生い茂る濃桃色の五弁花を咲かせる野生の多年草で、南米からの帰化植物です。葉は掌状葉か3枚〜の小葉をつけます。
似た花に、ムラサキカタバミ(花弁色は桃色)やカタバミ(花弁色は黄色)、オキザリスがあります。特に、イモカタバミ(芋片喰)はムラサキカタバミ(紫片喰)と似ていますが、イモカタバミ(芋片喰)は花の中央にある雄しべのヤク(葯)色が黄色であり、ムラサキカタバミの方は白いことで見分けられます。また、花弁の基部が花先よりも濃い色をしています。芋片喰の芋とは、根が芋状(塊茎)であることからきています。イモカタバミ(芋片喰)は通常、桃色品種が知られますが、稀に白花品種もあります。
一般名:イモカタバミ(芋片喰)
学名:Oxalis articulata
別名:フシネハナカタバミ(節根花片喰)
分類名:カタバミ科カタバミ属
原産地:南米
草丈:10〜25cm 花色:濃桃・白 雄しべの葯色:黄 開花期:4〜9月
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ムラサキカタバミ(紫片喰)は、草丈が低く、小さな赤紫色の五弁花を咲かせる多年草です。道端や庭先などいたるところで咲いています。夕方や雨に濡れると花は下を向き、半分閉じた笠のようになります。ムラサキカタバミ(紫片喰)の長い葉柄の先には、ハート型を逆にしたような3枚の小葉をつけます。葉色は、通常、緑ですが、紫色の葉を持つレグネリー種(南米)もあります。
一般名:ムラサキカタバミ(紫片喰)
学名:Oxalis corymbosa
別名:キキョウカタバミ(桔梗片喰)、紫酢漿草
分類名:カタバミ科カタバミ属
原産地:南アフリカ、南アメリカ
草丈:5〜30cm 花径:2〜4cm 開花期: 5〜7月 花色:薄桃色
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