ウンカ【かぎけんWEB】

ウンカとはカメムシ目ウンカ科のイネを駄目にする害虫です。

ウンカ

トビイロウンカ
トビイロウンカ、左:短翅雌、左:雄

有紀@かぎけんによるイラスト(2024年8月23日)

ウンカとは

ウンカ(浮塵子、学名:Issus coleoptratus)とは東南アジア原産で、カメムシ目ウンカ科の害虫です。
日本へは梅雨時期に下層ジェット気流に乗って飛来します。 体長は0.5cm程の小さな虫で、セジロウンカとトビイロウンカは田圃に発生します。
稲の害虫として知られ、イネ(稲、Oryza sativa L.)から師管液を吸い取って枯らしたり、ウィルスを媒介します。

天敵

陸上では、トンボ類、クモ類(特に、コモリグモ:Pardosa pseudoannulataやコクモ:Araneus inustus)、蜂類(トビイロカマバチ)、
水中では、カメ類(カタグロミドリメクラガメなど)です。
代表的なウンカ3種には、以下があります。
トビイ ロウンカ(Nilaparvata lugens)、 セジロウンカ(Sogatella furcifera)、 ヒ メトビウンカ (Laodelphax striatellus)、
発生期は、6月-9月(トビイロウンカ、秋ウンカ)です。

一般名:ウンカ(浮塵子)、
学名:Issus coleoptratus)、
分類名:動物界節足動物門カメムシ目(半翅目)ウンカ科、
ウンカ3種
トビイ ロウンカ(Nilaparvata lugens)、
セジロウンカ(Sogatella furcifera)、
ヒ メトビウンカ (Laodelphax striatellus)、
田圃に発生ーセジロウンカとトビイロウンカ
体長:0.5cm、
稲の害虫、
植物吸汁性 師管液を吸い取って生きています。
天敵ートンボ、クモ(コモリグモ:Pardosa pseudoannulataやコクモ:Araneus inustus)、トビイロカマバチ、カタグロミドリメクラガメ
発生期:6月-9月(トビイロウンカ、秋ウンカ)
トビイ ロウンカ、 セジロウンカ、ヒメトビウンカ

●トビイ ロウンカ(秋ウンカ)

ウンカ科トビイロウンカ属
梅雨時期に下層ジェット気流に乗って飛来。
稲以外を吸汁できない。
短翅雌は増殖率が高いので「坪枯れ」の原因となる。
ニラパルヴァタ属トビイロウンカ種
イラストはトビイロウンカの短翅型 長距離移動するときには「長翅型」といって、長い翅を持ったタイプの個体が多いが、日本にたどり着いてから生まれる世代になると、
「短翅型」は飛べないが、産卵数多く、発育が早い。
「長翅型」は長距離移動できるので移動して来るか、移動するのに適している。
産卵数や発育速度は短翅型程ではない

●セジロウンカ(WBPH、夏ウンカ)

セジロウンカ(Sogatella furcifera)ソガテラ・フルシフェラ
ウンカ科セジロウンカ属
ウンカ3種の中では、最も身体が細長い。
背中に白筋がある。
東南アジアの稲の害虫
梅雨時期に下層ジェット気流に乗って飛来。
秋の終わりに南の越冬地に戻る。
稲以外を吸汁できない。
「イネ南方黒すじ萎縮病ウィルス」(SRBSDV)を媒介

●ヒ メトビウンカ(1年中発生)

(Laodelphax striatellus)、ラオデルファクス・ストリアテルス
カメムシ目カメムシ科カメムシ属(Laodelphax)
ラオデルファクス属ストリアテルス種
イネの他、麦やイネ科雑草を吸汁。
日本で越冬
「イネ縞葉枯病」ウィルスを感染させる

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ウンカ

トビイロウンカ
トビイロウンカ、左:短翅雌、左:雄

有紀@かぎけんによるイラスト(2024年8月23日)