スギ(杉) とは、日本原産の裸子植物門マツ目ヒノキ科スギ属の常緑針葉高木です。
真っ直ぐに天を目指して伸びます。
本州の東北地方以西〜四国、九州、屋久島の湿気のある山地の沢沿いに生息します。
植林も盛んで、吉野をはじめ日本各地で多数行なわれています。
樹形はスレンダーで高く伸びます。
葉は緑色で針状です。
花は雌雄異花で、1つ株に雄蕊だけの雄花と、雌蕊だけの雌花を咲かせます。
用途
樹木は直線的で使いやすく、強度があり、加工がしやすいので木材としての価値が高いです。
葉は線香の材となり、樹皮は神社などの屋根に使用されます。
神社仏閣には多数の杉が植えられ、中には注連縄をされて神木として崇められるものもあります。
長寿の木として知られ、屋久杉や大王杉は2000年以上生きています。
花粉症の一因
風媒花なので、成長した杉の花粉が遠くへ飛ばされ広域で花粉症の一大原因となっています。
かって、スギは地上部が高く伸びる割に根が深部まで張らないため土砂崩れに対する耐力が少なく、
地震や、台風、大雨で倒壊すると言われていましたが、最近の研究では根は深部にまで伸張し、
引き抜き力や風によるせん断への抵抗力もあるとされます。
一般名:スギ(杉)
、学名:Cryptomeria japonica
、分類名:植物界裸子植物門マツ綱(球果植物綱)マツ目(球果植物目)ヒノキ科スギ属
、原産地:日本
、分布:本州の東北地方以西〜四国、九州、屋久島 環境:湿気のある山地
、樹高:20〜50m 直径:2〜16m
寿命:屋久島の縄文杉は2000年〜7200年、大王杉は樹齢3000年(平均は500年程)
樹皮:褐色 葉:針状
開花期:2〜4月 雌雄:異花 雌花形:球状 雄花長:0.5cm 雄花形:楕円形
受粉:風媒花
、備考:花粉症の一因、スギヒラ茸
●花粉症の原因とされる樹木
樹木種類
|
花粉飛翔時期
|
備考
|
スギ
|
2〜4月
|
ヒノキと並んで影響大
|
ヒノキ
|
3〜5月
|
スギと共に影響大。植林面積がスギより広い
|
シラカバ
|
4〜6月
|
主に北海道で発症
|
ケヤキ
|
4〜5月
|
|
イチョウ
|
4〜5月
|
|
アカマツ
|
4月中旬〜7月上旬
|
|
ネズ
|
3月〜6月中旬
|
|
■関連ページ
スギ(杉)
熊本動植物園
謹賀新年(2002年賀正)
出雲大社(2012年10月7日)
サ行の花図鑑
花暦2008年
花暦
■杉の仲間
スギ(杉)、
メタセコイア(Metasequoia)、
ヌマスギ(ラクウショウ:落羽松)、
タイワンスギ、
コウヨウザン、
セコイア
|