カブ(蕪)は、春の七草の一つとされるフウチョウソウ目アブラナ科アブラナ属の越年草の野菜です。
旧名は、スズナ(鈴菜)です。
ヨーロッパでは主に飼料とされますが日本では品種改良されたものを人間の食用野菜としています。
カブは胚軸(一般に根と言ってる部分)が肥大した部分を食べますが、茎や葉も食用となります。
胚軸部は淡黄色野菜、葉・茎は緑黄色野菜となります。
胚軸の下にちょろっと付いているものが根です。
主に、胚軸部を漬物や炊き合わせにして食べますが細胞壁が薄いので漬け過ぎや煮過ぎると形崩れして溶けます。
栄養価は淡黄色野菜である胚軸部は、ビタミンC、消化酵素アミラーゼが含まれます。
葉は緑黄色野菜で、カロテンやビタミンC、植物繊維、カルシウム、カリウムが含まれます。
購入したら、胚軸部と茎葉部分を切り分けて、胚軸部は冷蔵庫へ、
葉茎は少しアクがあるので新鮮な内に湯掻いて冷蔵庫か冷凍庫に入れて保存します。
これは、葉が付いていると水分が蒸発してしまうのを避けるためです。
葉に価値があるものに野沢菜があります。
蕪と大根の違い
カブは、ダイコン(大根) の丸型品種と似ており、
同じアブラナ科ですが、
ダイコンはダイコン属、カブはアブラナ属なので属が異なり別野菜とされます。
花色はカブは黄色、大根は白い。染色体の数も、カブは10本で、大根は9本です。
葉はカブは切れ込みの無い丸葉で、ダイコンには鋭い切れ込みがあります。
味と材質は、ダイコンは少し辛味があり切るとサラサラしていますが、
カブは甘みがあり切ると少しヌルっとします。
聖護院蕪
カブの一品種に、京都の伝統野菜の「ショウゴインカブ(聖護院蕪)」があります。
聖護院かぶは日本最大の重量と大きさを誇る白い蕪で、千枚漬けの材料として有名です。
一般名:カブ(蕪)
学名:Brassica rapa var. glabra
別名:スズナ(鈴菜)、カブラ、Turnip
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱フウチョウソウ目アブラナ科アブラナ属ラパ種カブ変種
原産地:アフガニスタン、地中海沿岸のヨーロッパ
花色:黄 花弁数:4枚 胚軸(根)色:白 胚軸直径:5cm 栽培期間:50日
可食部:胚軸の肥大化した部分と茎葉の部分
収穫時期:春(3〜5月)と秋(10〜11月)の年2回旬
栄養価:胚軸部:ビタミンC、消化酵素アミラーゼ 葉:カロテン、ビタミンC、植物繊維、カルシウム、カリウム
保存方法:球状の胚軸部と茎葉を切り分ける
効用:消化促進 風邪の予防
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