タンポポ(蒲公英) は、子供の頃から親しんでいる、春、黄色い花を咲かせるキク目キク科タンポポ属の多年草です。
世界中で400種程あり、日本には自生種やニホンタンポポ(日本蒲公英)と呼ばれる カントウタンポポ(関東蒲公英) や、 シロバナタンポポ(白花蒲公英) 、 カンサイタンポポ(関西蒲公英) があります。また、その他では、欧州から帰化した セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) が都市部で圧倒的に勢力を伸ばしています。
開花後は白い冠毛が多数集まった球状のワタゲ(綿毛)となりますが、一つひとつの冠毛に種子が付いており、風で飛ばされて繁殖します。晩秋になると葉が放射状に広がり地面にはりつく、いわゆるロゼット状で越冬します。洋の東西を問わず葉や根は食用や薬草、黄色の草染め染料として用いられます。
ニホンタンポポ(日本蒲公英) と セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) の違いは、セイヨウタンポポが一年中咲いており、総苞弁(花茎と黄色い頭花の間にある萼の一部)が反り返っているのに対し、ニホンタンポポは3〜5月と開花期が短く、総苞弁は反り返っていないことです。
一般名:タンポポ(蒲公英)
学名:Taraxacum wiggers
別名:タナ(田菜)、フチナ(縁菜)、いずれも古名
分類名:キク科タンポポ属
●タンポポの種類
・ニホンタンポポ(日本蒲公英)−カントウタンポポ(関東蒲公英)、シロバナタンポポ(白花蒲公英)、カンサイタンポポ(関西蒲公英)
・セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
●同科別属
・キク科ヤナギタンポポ属−コウリンタンポポ(紅輪蒲公英)、ヤナギタンポポ(柳蒲公英)
・キク科クレピス属−モモイロタンポポ(桃色蒲公英)
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