7月の花#2

【かぎけんWEB】
江東区、2005年7月3日

ボタンクサギ(牡丹臭木) ボタンクサギ(牡丹臭木) ボタンクサギ(牡丹臭木) ボタンクサギ(牡丹臭木) ブッドレア(Buddleja) ブッドレア(Buddleja) ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉) ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉) アガパンサス(Agapanthus) アガパンサス(Agapanthus) ムクゲ(木槿) ムクゲ(木槿)

2005年7月に撮った植物の写真と説明があります。

■関連ページ
7月の花#1(2005年)  7月の花#2(2005年)  7月の花#3(2005年)  7月の花#4(2005年) 

●花の種類
ボタンクサギ(牡丹臭木)ブッドレア(Buddleja)ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)アガパンサス(Agapanthus)ムクゲ(木槿)


ボタンクサギ
江東区住吉、2005年7月3日

ボタンクサギ(牡丹臭木)
ほぼ開花状態です。
ボタンクサギ(牡丹臭木) ボタンクサギ(牡丹臭木) ボタンクサギ(牡丹臭木)

ボタンクサギ(牡丹臭木)


ボタンクサギ(牡丹臭木)は、小さな濃桃色の五弁花を多数集合させた、手鞠形(半球状)の美しい花穂を咲かせる半耐寒性落葉低木です。小花は、蕾の頃は紅色で、開花すると薄紅色(桃色)となります。小花の花冠は高杯形で、花先が五裂し、それぞれがやや反り返り気味となっています。花冠からは、4本の雄しべが伸びています。クサギやゲンペイカズラ(源平葛)などと同じ、クサギ(臭木)の仲間です。花穂はボタンに似ており芳香がありますが、枝や葉には独特の臭気があります。葉は、広い卵形をしており、花穂と同じ位大きく、対生して付きます。

一般名:ボタンクサギ(牡丹臭木)
学名:Clerodendrum bungei(クレロデンドルム・ブンゲイ)
分類名:クマツヅラ科クサギ属
別名:クレロデンドルム、ヒマラヤクサギ(ヒマラヤ臭木)、
    ベニバナクサギ(紅花臭木)、タマクサギ(玉臭木)
原産地:中国南部
樹高:100cm 開花期:7〜8月 花色:濃桃 花穂(花序径):15〜20cm


ブッドレア
江東区住吉、2005年7月3日

ブッドレア(Buddreaja) ブッドレア(Buddreaja)
ブッドレア(Buddreaja)


ブッドレア(Buddreaja)とは、円錐花序(穂状)に沢山の小花を咲かせ遠目には1つの房のように見える耐寒性落葉低木です。各小花の花冠は、高杯形をしており、花先で4裂します。花色には、紫色やピンク、白、紫紅色、藤色があります。葉は細長い被針形をしており、対生して付きます。花穂の感じがカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)に似ています。葉や枝、根皮に殺虫、解毒、打撲傷等に薬効がある成分が含まれます。

一般名:ブッドレア(Buddreaja)
学名:Buddleja davidii
別名:フサフジウツギ(房藤空木)、バタフライフィッシュ、ブッドレヤ(Buddreaja)
分類名:フジウツギ科ブッドレア属
原産地:中国西部
樹高:50〜300cm 花色:紫・赤・桃・橙・白・黄・青紫・紫紅・藤  開花期:6〜10月 花序高:15〜20cm


ニオイバンマツリ
江東区住吉、2005年7月3日

ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉) ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)
ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)


ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)は、青紫花と白花が一本の木に咲いているように見える半耐寒性常緑低木です。実際には2色の花が混合しているというより、最初、青紫色に咲いた花が1、2日経つと白色に変わる性質があるからです。白くなった花はその後、落花します。花(花冠)は5裂します。葉は楕円形をしています。学名から、ブルンフェルシアと呼ばれますが、和名のニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)とは、花に芳香(匂)があり、明治末に外国(蕃)から来て、ジャスミン(茉莉)に似た花というような意味です。


ちなみにジャスミンはモクセイ科で、ニオイバンマツリはナス科なので全くの別物です。

一般名:ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)
学名:Brunfelsia australis(ブルンフェルシア・アウストラリス)
別名:ブルンフェルシア(Brunfelsia)、yesterday-today-and-tomorrow
分類名:ナス科ブルンフェルシア属
原産地:ブラジルやパラグアイ、アルゼンチンなどの熱帯アメリカ
草丈:30〜350cm 開花期:4〜8月 花色:青紫〜白に変化 花径:3〜4cm 葉長:4〜12cm


●アガパンサス(Agapanthus)
江東区、2005年7月3日

アガパンサス(Agapanthus) アガパンサス(Agapanthus)
アガパンサス(Agapanthus)


アガパンサスとは紫君子蘭と別名でつけられるように、君子蘭の花を小さくして、花色を朱色から紫色に変えたような感じのする耐寒性多年草(宿根草)です。長い茎先に百合に似た紫色または白色の小花をたくさん散形状につけます。切り花や花壇に使われるプラエコクスの園芸品種は草丈100cm以上になるものがあります。鉢花にはドワーフ ・アガパンサスと呼ばれる草丈60cm程のアガパンサス ・アフリカヌスが出回っています。葉は緑色をしていて細長いですが、根元に近い所に生えます。

一般名:アガパンサス(Agapanthus)
学名:Agapanthus Hybrids( アガパンサス)
別名:ムラサキクンシラン(紫君子蘭)
APG植物分類体系:植物界被子植物単子葉類キジカクシ目ヒガンバナ科アガパンサス属
草丈:60〜100cm 開花期:6〜7月 花色:濃紫・淡紫 ・白 花序径:15cm


●ムクゲ(木槿)
江東区白河、2005年7月3日

ムクゲ(木槿) ムクゲ(木槿)
ムクゲ(木槿)


ムクゲ(木槿)とは、夏〜秋にかけて涼やかで優しい大輪の花を咲かせる耐寒性・耐暑性落葉低木です。夏〜秋と長期間咲き続けます。韓国の国花ともなっています。同科(アオイ科)で、ハイビスカスの仲間でもある フヨウ とよく似ています。

フヨウとムクゲの違いは、以下を参考として見分けます。


●ムクゲの葉は卵形で葉縁に荒いギザギザ(鋸歯)があり、花柄が短い
●フヨウの葉は掌状(五角形〜多角形)で、花柄が長い

一般名:ムクゲ(木槿)
学名:Hibiscus syriacus
別名:ハチス、キハチス(木はちす)、Rose of Sharon、ムグンファ(無窮花)
分類名:アオイ科フヨウ属
原産地:中国
草丈:300〜400cm 花径:8〜10cm 開花期:7〜10月
花色:紅紫・白・花の中心部が紅色のもの
花の咲き方:一重咲き・半八重咲き・八重咲き
葉径:4〜10cm 葉の付き方:互生 葉形:卵型で葉縁に荒い切れ込み(鋸歯)