キブシ(木五倍子) 薄黄色花
キブシ(木五倍子) は、春、薄桃色や薄黄色の釣鐘型の小花を葡萄のように枝から垂れ下げて咲かせる
キブシ科キブシ属の落葉低木です。
横に長く広がる細い枝に花穂が沢山付き、上の小花から咲き始めます。染井吉野のように葉に先駆けて花が咲きます。
雌雄異株で、雌株は花後に実が成り、その実から黒い染色が採れます。この染料はフシ(五倍子)の代用として使われ、
昔の既婚女性の御歯黒に使われました。キブシ(木五倍子)という名はここから付けられました。
ちなみに、フシ(五倍子)とは虫瘤でヌルデという木に昆虫が寄生して出来るコブのことで、
その中に含まれる成分のタンニンが黒色の染料として使われます。
一方、雄株は実を結びませんが、花は雌株より沢山咲きます。同じキブシ科キブシ属に、花と葉がキブシ(木五倍子)より大きい
ハチジョウキブシ(八丈木五倍子) があります。
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一般名:キブシ(木五倍子)
学名:Stachyurus praecox(スタキウルス・プラエコクス)
別名:スタキウルス・プラエコクス(Stachyurus praecox)、キフジ(木藤)、マメブシ(豆五倍子)
属名:キブシ科キブシ属
原産地:日本
樹高:300〜500cm 花期:3〜4月 花穂:3〜10cm 1個の花:0.7〜0.9cm
花色:薄桃・薄黄
キブシ(木五倍子)のページ
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イワタイゲキ(岩大戟)は、春、直立した太い茎先に黄い花(実際には苞葉)を複数個咲かせる、
海岸の岩場に群生するトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草です。
花のように見えるのは輪生した黄色い苞葉で、花は苞葉に包まれた小さく目立たないものです。
花は葉と同じ黄色をしており、中央に1本の雌花がありその周辺を数本の雄花が取り囲むトウダイグサ属の特徴である
杯状花序を形成し、苞葉と花が一体となり大きな黄色い花のように見えます。
一般の花が好んで咲かない厳しい環境下の海岸の岩場で、岩の隙間に地下茎を力強く伸ばし自生します。
葉は密で、互生して付けます。
白い汁で被れることがありますので要注意です。イワタイゲキ(岩大戟)と似た花にノウルシ(野漆)がありますが、
生えている場所は畑の脇道や湿地となります。
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一般名:イワタイゲキ(岩大戟)
科属名:トウダイグサ科トウダイグサ属
学名:Euphorbia jolkinii Boiss
草丈:30〜40cm 開花期:3〜4月 花色:黄 苞葉色:黄 花径:0.5〜0.6cm
■トウダイグサ科の植物
・ポインセチア(poinsettia)
・ショウジョウソウ(猩々草)
・ハツユキソウ(初雪草)
・イワタイゲキ(岩大戟)
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