2002年8月、ハワイ島、通称:ビッグアイランドに(Big island)の街角やホテルの植え込みでは、ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)やホウオウボク(鳳凰木)が熱帯の情熱的な花を咲かせていました。
●花の種類 エボルブルス(Evolvulus)、 グンバイヒルガオ(軍配昼顔)、 ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)、 シマオオタニワタリ(島大谷渡り)、 デンドロビウム(Dendrobium)、 プルメリア(Plumeria)、 ホウオウボク(鳳凰木)、
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プルメリア(Plumeria)とは、熱帯地方では太陽をもろに浴び 一年中輝くように沢山の花を咲かせる常緑性の小低木です。 ハワイでは一番人々に愛されている花木で、州花ともなっており、 街路や家庭の庭先、ホテル、公園、ショッピングセンター、寺院、墓地など至る所で見られます。 花は一重で星型をしており芳香があります。花色には白やピンク、黄色があり、庭木として観賞するほか、 花を50〜70個摘んで糸に通しレイ(lei)にされます。
一般名:プルメリア(Plumeria) 学名:Plumeria rubra 別名:プルメリア・ルブラ(Plumeria rubra)、テンプルツリー(Temple Tree)、frangipanier(フランジパニ)、テンプルフラワー(Temple Flower), Pagoda Tree 分類名:キョウチクトウ科プルメリア属 原産地:メキシコ、ガエマラ
ホウオウボク(鳳凰木) は、熱帯地方を代表する熱帯花木であり10m程にもなる落葉高木です。花期は5〜10月で、照り映える鮮やかな朱赤の花色とシダのような涼しげに見える葉の緑の対比が美しいです。樹形は笠状をしており大きな葉をたくさんつけるので樹下は涼しい。花は大きく開くように咲き、雄しべと雌しべが突き出している。花後は枝からぶら下るように幅5cm、長さ50cm程の青い剣形をした大きな莢(サヤ、豆果))がなりますが、段々に黒く変色します。種子はレイやネックレスに使われます。
一般名:ホウオウボク(鳳凰木) 学名:Delonix regia RAF. (Poinciana regia POJER) 別名:Royal Poinciana(ロイヤルポインシアナ), Peacock-Flower(ピーコック・フラワー), Flamboyant(フランボヤン)、Flamboyant,Flame Tree(フレイムツリー) 分類名:ジャケツイバラ科ホウオウボク属 原産地:マダガスカル
ゴクラクチョウカ(極楽鳥花) は名前の通り、極楽鳥に似た花を咲かせるバショウ科ストレリチア属の観葉植物です。別名で、バード・オブ・パラダイス(BIRD-OF-PARADISE)や、学名のストレッチア・レギナエ(Strlitzia reginae)とも呼ばれます。花色は橙色と白があります。鶏冠に見えるのが花で、嘴状のものは苞です。
一般名:ゴクラクチョウカ(極楽鳥花) 学名:Strelitzia reginae 別名:バード・オブ・パラダイス(BIRD-OF-PARADISE)、 ストレッチア・レギナエ(Strlitzia reginae) 分類名:バショウ科ストレリチア属 原産国:ケープタウン、南アフリカ
熱帯地方の砂浜をグランドカバーのように勢力拡大する蔓性の多年草です。 花色は薄い紫がったピンクをしており、花の形は漏斗状をしています。一見、弱そうに見えますが、 皮質の葉や丈夫な茎を持ち、強風にも、焼け焦げそうな高温にも、絶え間なく打ち寄せる塩水にも耐える タフな植物です。ハワイ名のpes-capraeは英語でgoat's footを意味し、葉が先の割れた山羊の足形に似ていることからつけられました。 また、日本名のグンバイヒルガオという名前も、同様に、 葉の形が相撲の行司の使う軍配に似ていることから付けられました。花後には小さな莢が成り、 中に黒っぽい4粒の種子が入っています。種子は海水の流れにのって世界中の浜辺に流れ着き、 現地で勢力を拡大させます。
一般名:ビーチ・モーニング・グロリー(Beach Mornig Glory) 分類名:ヒルガオ科サツマイモ属 別名グンバイヒルガオ(軍配昼顔)、Ipomoea pes-caprae、Pohuehue
一般名:デンドロビウム(Dendrobium) 学名:Dendrobium spp. 分類名:ラン科デンドロビウム属 原産地:熱帯アジア、オーストラリア
デンドロビウムとはラン科の多年草です。 バルブと呼ばれる太い偽鱗茎の各節に花をつけます。 葉は長楕円形です。代表的なのはノビル系やデンファレ(ファレノプシス)系で、他にフォーモーサム系、 キンギアナム系があります。単にデンドロビウムといえばノビル系をさすことが多いようで、 ファレノプシス系の場合はデンファレと呼んで区別しているようです。
●ノビル系−鉢物として出回り、草丈20〜80cm、直立した太いバルブに直接多数の花を密集してつけます。 花径は3〜8cm、花芯(花の中心)は濃く、花色はピンクや淡紫、赤紫、黄色、白があります。 花期は12〜5月です。原産地はヒマラヤ〜タイ
●デンファレ系−切花(ブーケ、フラワーアレンジメント)としての用途が多く、草丈60〜80cm、 バルブの先から細長い花茎を伸ばし、その先に数個の花をつけます。 花径5〜8cm、花色にはピンク、赤、白等があります。花期は7〜11月です。 原産地はオーストラリア、ニューギニア
エボルブルス(Evolvulus)は、草丈20〜30cm、花径1〜2cmで夏に爽やかなブルーの小花を咲かせる 日照大好きな匍匐性多年草です。
一般名:エボルブルス(Evolvulus) 学名:Evolvulus pilosus(エボルブルス・ピロサス) 別名:アメリカンブルー(American Blue) 分類名:ヒルガオ科エボルブルス属 花色:花弁は青で、中央部が白い 原産地:ブラジルなどの中央アメリカ
熱帯アジア、ハワイなどの太平洋諸島に分布するアスプレニウム属の常緑性シダです。 同じアスプレニウム属のアビスはシマオオタニワタリの園芸品種で、あまり大きくならずまとまり感があります。 また、オオタニワタリ(大谷渡り)より大型です。葉に光沢があり葉脈が中央に縦に真っ直ぐに伸び、 周辺より幾分凹んでいます。株は輪を描くように丸くつき、株の中央部に水が溜まるようになっています。 葉は昆布に似ており、襞が寄ったような形をしています。葉裏の先に胞子嚢がつきます。 新芽はオヒタシや味噌汁の具、炒め物などで食べられる他、活け花にも使われます。 似たものにオオタニワタリ(大谷渡)がありますが、オオタニワタリの葉の裏面にはびっしり胞子が付くことで 見分けられます。別名のBird's Nest FernのFernとはシダのことで、 鳥の巣のようなシダという意味でしょうか。
一般名:シマオオタニワタリ(島大谷渡り) 学名:Asplenium nidus(アスプレニウム・ニダス) 別名:Bird's Nest Fern、エーカハ、アーカハ(ハワイ名) 分類名:チャセンシダ科アスプレニウム属