キイロハギ(黄色剥、Yellow Tang) ツユベラ(Yellowtail Coris)
マウイには熱帯魚を観察できる絶好のダイビングスポットやスノーケリングに適した遠浅の海岸や小島が沢数あり、デジカメの水中カバーが欲しい!となります。
「デジカメで綺麗な熱帯魚を撮りたい」と、旅行前にショップへ足を運び、水中用のデジカメカバーを買おうとしましたが、使用しているカメラメーカーのものは売っていませんでした(それ以前に作っていない)と言われてがっかりしました。以前、インスタントの水中カメラで熱帯魚を撮ったことがありますが、「グラビア写真に掲載されるようなものが撮れるかな」と思っていたら大間違いで、撮れたものは灰色がかって見える熱帯魚やおよそ澄み切ったとは言えない海水と水中にある生っ白い自分の足だけでした。そこで、「水中デジカメカバーを買ったとしても、前と同じ結果になるだろう」と諦めることにしました。案外、メーカーも試作はしてみたけれど、満足の行く出来栄えの物が出来なかったから、発売しないのかもしれません(本当か?)それにしても、我ながら都合の良い方向に物事を考えるものです。ままならぬ世の中を生きる術(定石?)が自然と身についただけなのでしょう。
そんなこんなで、魚は水族館でするのがベストと考え至った訳でした(我ながら安易だなぁ)。
■水族館に行く
マウイの水族館にやってきました。これで水中カメラカバーの出費が押さえられただけ儲けものです。水族館の入場料はかかりますけど。18.5ドル(約2,300円)/人。ちょっと高いですね。後は綺麗な写真をとることに専念することにします。
■魚をする際の注意
水族館で魚を撮る時に難しいのは、水槽にストロボの光が反射したり、水槽に自分やその他の影が映し込まれてしまうこと、対象となる魚が動くことです。また、ストロボが前面禁止されている水族館もあります。
は鑑賞者の邪魔になるので、見学者がいないときを見計らって行いましょう。
ストロボに関しては生物によっては神経質なものもおり、特に蛸がそうです。
マウイ水族館では全館OKですが、タコの水槽ではストロボが禁止されていました。
ストロボOKの所では、ストロボ使用時は水槽に対して45度の角度からすると光の反射が避けられ、綺麗にされました。
■した魚達はマウイの海ではフツーのもの
ここでした魚の大半は、マウイの海でスノーケル(スキューバーダイビングだともっと見られる)をしていれば見られるものばかりです。それだけマウイの海が魅力的ということですが。
スノーケリングしていると、色とりどりの熱帯魚に遇います。中にはついて行きたくなる魚もいます。悠々と泳いでる大きな斑入りフグSTRIPRBELLY PUFFER などがその一つです。
スノーケリングをしている私達人間はただ遊んでいるだけですが、魚にとっては伊達や酔狂で泳いでいる訳ではないでしょう。厳しい弱肉強食の世界ですから、結構世知辛いだろうなぁと察しますが、私達の目には魚は唯ただ美しく優雅に泳いでいるように見えます。
■鈴木さんが多いのは魚の世界も同じ
日本人の姓と同様、魚類でもスズキさんが圧倒的に多いということで、魚の世界でもスズキ一家が大ファミリーとなっています。いわゆるスズキ目です。例えば、
◆スズキ目のファミリー:
●ハタ科−カスリハタ等がこの仲間、
●メギス科、●タナバタウオ科、●キントキダイ科
●テンジクダイ科−スカシテンジクダイ、
●コバンザメ科、●アジ科、●フエダイ科、
●タカサゴ科、●イサキ科、
●タイ科、●フエフキダイ科、
●チョウチョウウオ科−マウイの熱帯魚に多いです、
●キンチャクダイ科、
●カワビシャ科、●ヒメジ科、●ハタンポ科、
●タカベ科、●カゴカキダイ科、●ゴンベ科、
●タカノハダイ科、●スズメダイ科−クマノミ、
●ベラ科−ツユベラ、
●ブダイ科、●トラギス科、●ウバウオ科、
●ベラギンポ科、●ミシマオコゼ科、
●ヘビギンポ科、●コケギンポ科、
●イソギンポ科、●ネズッポ科、
●ハゼ科、●マンジュウダイ科、
●アイゴ科、●ツノダシ科、
●ニザダイ科−キイロハギ、
●カマス科、●サバ科、
とざっとこんなにいるんですよ。ちなみに、他のグループは、
◆カサゴ目のファミリー:
●セミホウボウ科、
●フサカサゴ科−カサゴやメバルはこの仲間、
●オニオコゼ科、
●ホウボウ科−ホウボウはこの仲間です、
●コチ科、 ●カジカ科/
◆トゲウオ目のファミリー:
●ウミテング科、●ヨウジウオ科、●カミソリウオ科、
●ヘラヤガラ科、●ヤガラ科、●ヘコアユ科/
◆マトウダイ目のファミリー:
●マトウダイ科/
◆キンメダイ目のファミリー:
●イットウダイ科、●マツカサウオ科
◆ダツ目のファミリー:
●ダツ科/
◆ボラ目のファミリー:
●ボラ科/
◆アンコウ目のファミリー:
●アンコウ科、●イザリウオ科/
◆ナマズ目のファミリー:
●ゴンズイ科/
◆ヒメ目のファミリー:
●エソ科/
◆ウナギ目のファミリー:
●ウツボ科、●ウミヘビ科、
●アナゴ科−チンアナゴもこのファミリーにいます/
◆カレイ目のファミリー:
●ダルマガレイ科、
●ヒラメ科、●カレイ科/
◆フグ目のファミリー:
●モンガラカワハギ科、●カワハギ科、●ハコフグ科、●フグ科、●ハリセンボン科、●マンボウ科/
◆テンジクザメ目のファミリー:
●ジンベイザメ科/
◆メジロザメ目のファミリー:
●メジロザメ科/
◆ネズミザメ目のファミリー:
●オオワニザメ科/
◆ネコザメ目のファミリー:
●ネコザメ科/
◆カスザメ目のファミリー:
●カスザメ科/
◆エイ目のファミリー:
●アカエイ科、●トビエイ科/
■デジカメは中毒になるんです
デジカメを手にしてからというもの目を引くものがあれば、バスでも、花でも、雲でも、魚でもなんでもかんでも撮りまくっています。写真を撮るのも、加工するのも楽しいですが、枚数が増えてくると整理が手間なのと、保存のためのディスク容量の確保が大変です。
撮るときは関心があるから撮るのですが、撮った後でホームページ等に掲載するとなると、写真を縮小したり解像度を落としたりの加工が必要なことやした対象の名前を調べる必要があります。
ということで、最近とみに図鑑の類いを手にすることが多くなりました。掲載している写真の名前は俄か調査なので間違っている個所があるかもしれません。市販の図鑑に載っていない魚もあります。どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら間違をご指摘下さい。
■知ってることと覚えていることは大違い
こうやって調べる癖がつくと、「物知りでは?」と誤解される方もいらっしゃいます。しかし、頭に入ってるかどうかは別問題となります。調べが終わったらとっとと忘れてしまうのが私の特徴です。困ったものです。皆さんも試験の一夜漬け等でそんな経験をしたことはありませんか?
■水族館の育てるお仕事
この水族館では珊瑚の養殖もしていました。水槽の中に何段もの棚をこしらえて、珊瑚を養殖・展示しています(右写真参照)。こんな水槽が他にも幾つかありました。
■海のスリラー
海のスリラーの一つ、ウツボです。
海中で姿を見つけるとついつい泳ぎが早くなってしまいます。ちょっと怖い。しかし、ウツボだと思っていたのが、実はナマコだったりして。わたくし、長い生き物はウツボでも、ウミヘビでも、ミミズでもちょっと遠慮したい方です。ウナギ怖〜い。ん? ところでこのウツボ、姿・形は不気味ですが、食用になるんですね。西日本ではたたきや干物にして食べる高級素材です。
■撮るときはいつも裏側
ご存知、エイ。透明な水中トンネル型の水槽をくぐり抜けようとしたら、頭上にペタリと貼り付いていました。泳いでる姿を撮りたくても、動くし、水槽は広くて深いしストロボ光は届かないわで、エイの表側が撮れません。結果、いつも裏側ばかりを撮ることになってしまいます。でもこうしてエイを下から見ていると顔みたいに見えて可愛いですね。
■怖いもの見たさ?
怖いもの見たさでしょうか、水族館では何といっても大物振りがニクイ、サメが一番魅力的に思えます。でも、スキューバーダイビング中で、サメ目的の潜り以外では、決して会いたくない相手ですね。また、もしここにシャチがいたら、一番人気は断然シャチでしょう。大きいし、速いし、何といっても天敵がいません。敢えて言えば、人間、かな。
■犬だったり、猫だったり
サメの種類には、イヌザメやネコザメ、トラザメ等がいます。ウチワザメなんてのもいる。ひょっとしたら、パンダザメや火星人ザメ、サメザメなんかもいるかな。「そんなものおらんやろ」「はい、おりません(冷や汗)」
■水族館も演出の時代
クラゲの水槽は水槽自体を凝った作りにしてるし、照明の色や照射角度にまで細心の注意を払っていましたし、じっくり観賞できるよう周りに椅子を配するなどかなり演出していました。ここでは神秘性を訴えようとしていましたね。
東京でも川にくらげが浮いているのを見ます。このクラゲ、中華の冷菜で出てくるものとは種類が違うのでしょうか。どうも水族館に行くと食べ物のことを思い浮かべてしまうのは、私だけでしょうか。
わたくしの場合、神秘性も演出効果もあったものではありませんね。お気の毒様です。
■アオウミガメ
屋外水槽の前には、「ハワイのアオウミガメを目の当たりにすると畏敬の念に打たれます」という表示がありました。
恐らく、水族館史上では入場者10万人に1〜2人位は打たれる人もいるかもしれませんが、
それより水族館が営業努力の一環として雰囲気を盛り上げ入場者増加を狙ってるキャッチフレーズのような気がしました。水族館も鋭意営業して行かなければならない時代なのでしょうか。
そう言えば、近頃、ハワイでは日本人観光客が激減し倒産する店も多いらしい。
水族館に限らず、どこの店も大いに宣伝広告が必要なのでしょうね。ご苦労様です。
写真の魚達はマウイの海ではフツーに見られるものばかりのようです。
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別の水槽を拡大すると、
↓
カゴカキダイ(Microcanthus strigatus)
↓
写真左はハワイアン・パファーフィッシュ (Hawaiian pufferfish)や、
スポッティド・カーディナルフィッシュ
(Spotted cardinalfish)
ショートノーズ・ラス(Shortnose wrasse)
別の水槽を拡大すると、
↓
オグロベラ♂(尾黒倍良、尾黒遍羅) =ペンシル・ラス
オグロベラ(尾黒倍良、尾黒遍羅)♀
■水族館の育てるのもお仕事のうち
現在養殖中の珊瑚棚
■海のスリラー
ナミウツボ(波打保)
思ウツボではありませんよ。
■長いものは嫌いです
クモウツボ(雲打保)
■撮るときはいつも裏側
エイ(頴)の裏 カワユイ顔のように見えますが。
■怖いもの見たさ?!
サメ(鮫)
スリル満点
■水族館も演出の時代
クラゲ(水母、海月)の水槽
照明やなにやらに凝ってました。
■アオウミガメ(青海亀)
畏敬の念には打たれませんでしたが、...。
■水族館から見える風景
外の風景
屋外にある亀の展示館等から海が見えます。
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