ホラガイ(法螺貝)とは
ホラガイ(法螺貝、学名:Charonia tritonis )とは、インド洋、西太平洋、日本では紀伊半島以南の浅い岩礁やサンゴ礁の海底に生息する軟体動物門腹足綱吸腔目フジツガイ科ホラガイ属の巻貝で、日本最大の貝で食用とされます。
容姿
殻は肉厚で細長い紡錘形をしており、殻表は綺麗に研磨すると白、薄茶、濃茶色か任意の順番で並んだ「くの字」模様をしています。殻内側は出口付近では薄い橙色、奥の方は橙色をしています。
軟体部は茶色っぽい綱目模様をしています。
目は殆ど見えず、長い触角を頼りにヒトデ類を捕食します。
繁殖は産卵で行い、付着卵を産みます。
用途
身は人間の食用となり、貝殻は貝細工や装飾品、吹奏楽器の素材となります。
法螺貝を加工して作った吹奏楽器は「ぼ〜」と大きな音が出るので、昔は戦等で合図に使ったり、今でも修験僧が修行に使っています。サンゴ礁を荒らし刺されるとアナフィラキーショックで人間に致命傷を与える大型ヒトデ「
オニヒトデ(鬼海星)」
の天敵として知られます。
ヒトデには、ヒトデサポニンという毒があるので通常の魚は食べませんが、ホラガイは専食します。
しかし、ヒトデを食べたホラガイを人間が食べても大丈夫なのでしょうか。
ヒトデ毒はホラガイ体中で解毒されるのでしょうか。
ほら話?
ホラガイに関係した言葉にはあまり良いことがなく、「法螺を吹く」は物事を大げさに言うことと同義とされます。
ほら貝の仲間
ホラガイの近縁種に同科同属のボウシュウボラ(房州法螺)がおり、殻高は20cmで日本近海の巻貝としては2番目に大きくこれもオニヒトデを食べます。
一般名:ホラガイ(法螺貝)
学名:Charonia tritonis
別名:Triton's trumpet(トリトンズ・トランペット)
分類名:動物界軟体動物門腹足綱吸腔目フジツガイ科ホラガイ属
分布:インド洋、西太平洋、日本では紀伊半島以南 環境:浅い岩礁やサンゴ礁の海底
殻高:40cm〜 貝殻幅:20cm〜 殻形:肉厚で細長い紡錘形
貝殻表色・模様:綺麗に研磨すると白、薄茶、濃茶色か任意の順番で並んだ「くの字」模様となる
貝殻内側色:出口は薄橙色、奥は橙色 軟体部:茶系の綱目模様
目:殆ど見えないので長い触角が頼り 食性:ヒトデ(オニヒトデも)や、ウニ、ナマコ等を食べる動物食性
雌雄異体で雌の方が大
用途:存命中はオニヒトデ撃退に多少貢献し、身は人間に食べられ、
貝殻は貝細工、装飾品、修験僧が使う吹奏楽器となる。
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