●エノコログサ(犬ころ草)
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一般名:エノコログサ(犬ころ草)
学名:Setaria viridus
分類名:イネ科エノコログサ属
別名:ネコジャラシ(猫じゃらし)、
Fox tail grass(フォックステイルグラス、狗尾草)
原産地:日本など世界の温帯地方
草丈:20〜80cm 開花期:7〜11月 花穂色:緑 葉長:5〜10cm
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エノコログサ(犬ころ草)は、夏〜秋に道端や空き地に茂っている
円筒状の花穂の周りに針状の長い毛が密集するユニークな一年草の野草で、
別名ネコジャラシと呼ばれます。花穂は短く直立し、緑色の葉は無毛で線状披針形をして互生します。
同属に非常によく似たアキノエノコログサがありますが、花穂がより大きく細長く先端が垂れ下がっています。
エノコログサ(犬ころ草)のページ
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●エンジェルス・トランペット・ツリー(Angel's trumpet tree)
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2004年11月、江東区白河
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白花品種
一般名:エンジェルス・トランペット・ツリー
(Angel's trumpet tree)
学名:Brugmansia L.(ブルグマンシア)
別名:ブルグマンシア(Brugmansia)、キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)
分類名:ナス科ブルグマンシア属
原産地:ブラジル
樹高:100〜300cm 開花期:6〜11月 花径:25〜30cm 花形:長い筒状
花姿:下向き 花色:白・薄黄・濃黄・桃・赤・サーモン・橙・紫
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白花品種
チョウセンアサガオには2タイプありますが、
そのうち木立朝鮮朝顔(ブルグマンシア)属の方です。
大きなラッパ状の花を下向きに咲かせる半耐寒性常緑低木です。
夜道で、芳香のある白っぽい大きな筒状花がぶら下がるように咲いているのを見るとびっくりします。
チョウセンアサガオのもう片方は、
ダツラ(Datura)
という花で似てはいますが別属で、花を上向きに咲かせます。
エンジェルス・トランペット・ツリー(Angel's trumpet tree)のページ
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白花品種
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白花品種
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橙色花品種
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橙色花品種
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●キク(菊)
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2004年11月、江東区白河
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一般名:キク(菊)
学名:Dendranthema×grandiflorum
別名:イエギク(家菊)、スプレーマム(spray mum)、ガーデンマム(Garden mum)、
ポットマム(Pot mum)、クッションマム(Cushion mum)
分類名:キク科デンドランセマ属
原産地:中国、米国(スプレーギク)
草丈:30〜60cm 花径:9cm未満(小菊) 9〜18cm(中菊) 18cm以上(大菊)
開花時期:9〜12月 花色:ピンク、黄、白、赤、橙、複色
キク(菊)のページ
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キク(菊)は、春の桜と同様、秋の菊はともに日本を代表する花で国花です。
耐寒性常緑多年草(宿根草)で、花色は豊富でピンク、赤、白、黄、橙、複色があり、
花の大きさも花径18cm以上の大菊、9cm以下の小菊、その間の中菊があります。
大菊(大輪菊)は通常一茎に一輪を咲かせるように摘芯することが多く
秋の花展によく出展されているもので厚物(花弁がぼってり固まったもの)と
管物(線香花火のように花弁が細く広がっているもの)系があります。
中菊(中輪菊)には嵯峨菊や江戸菊、伊勢菊のような伝統的な系統のものです。
小菊(小輪菊)は花色豊富で一重咲き八重咲き、丁子咲き、ボンボン咲きなどがあり、
ケンガイ(懸崖)や盆栽、菊人形、玉造りなどにされます。
菊人形を見ると横溝正史の映画が思い出されます。
スプレーマムはアメリカ産の小中菊でパステル調の花色で、
花がスプレー(分枝)状につくことから名付けられました。
ポットマムは大量生産する鉢物用に改良された品種の総称で周年開花します。
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●サザンカ (山茶花)
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2004年11月、麹町
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サザンカ (山茶花)は、花の無い時期に咲く貴重な耐寒性常緑高木です。
花色には桃色、赤、白等があります。
ツバキ(椿) と花が似ていて見分けが難しいです。
一応両者の違いを下表にまとめてみました。サザンカは葉縁がギザギザしており、
花弁がバラバラに散るので地面に落ちている花を確認するのも一つの判断材料になるかもしれません。
サザンカにもツバキ同様に実がなり油も採取されるようです。
サザンカ (山茶花)のページ
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一般名:サザンカ (山茶花)
学名:Camellia sasanqua
別名:イワハナビ、姫椿、ヤブサザンカ
分類名:ツバキ科ツバキ属
原産国:日本
樹高:50〜1200cm 開花期:10月〜翌年2月 花色:桃
・赤 ・白 花径:5〜7cm
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サザンカとツバキの比較
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サザンカ(山茶花) |
ツバキ(椿)
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分類名 | ツバキ科ツバキ属 | ツバキ科ツバキ属 |
花期 | 10〜12月 | 12〜4月 |
花径 | 5〜7cm | 3〜10cm |
花姿 | 平開 | 平開しない |
落花 | ばらばらに散る | 首から落ちる |
雄しべ | 筒状にならない | 筒状になる |
樹高 | 50〜1200cm | 50〜1800cm |
葉長 | 3〜7cm | 5〜12cm |
葉縁 | 鋸歯(細かいギザギザ) | 全縁(ギザギザが無い) |
葉柄 ・若枝に細毛 |
有 | 無 |
葉形 |
楕円形で先が尖る | 細長め |
実 |
球形で表面に毛がある | 球形で表面がツルツル |
芳香 | 有 | 無
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●ポインセチア(Poinsettia)
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2004年11月、麹町
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一般名:ポインセチア(Poinsettia)
学名:Euphorbia pulcherrima
別名:ショウジョウボク(猩々木)
分類名:トウダイグサ科トウダイグサ属
原産地:メキシコ
樹高:50(鉢植え)〜200〜600cm
花色(実際には苞色):赤・黄・白・桃・薄黄・斑入り
鑑賞期:10〜翌1月
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ポインセチア(Poinsettia)は、赤い花のように見えるのは苞で、クリスマスシーズンに人気の常緑性低木です。
米国の駐メキシコ大使J.R.ポインセット氏がメキシコから持ち帰って広めたことが名前の由来です。
クリスマスシーズンに見頃となるため、クリスマスフラワーとして知られます。
短日植物なので、9月頃から毎日夕方〜翌朝にダンボール箱で囲い日照時間を抑制することによって
綺麗な苞葉を鑑賞することができます。
ポインセチア(Poinsettia)のページ
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●ランタナ(Lantana)
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2004年11月、麹町
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一般名:ランタナ(Lantana)
学名:Lantana camara(ランタナ ・カマラ)
別名:シチヘンゲ(七変化)、コウオウカ(紅黄花)、
コモン・ランタナ(common lantana)
分類名:クマツヅラ科ランタナ属
原産地:熱帯アメリカ
樹高:20〜100cm 開花期:5〜11月
花色:黄・橙・赤・桃・白・複色
花径:1cm 花序径:3cm 葉長:2〜8cm
ランタナ(Lantana)のページ
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説明:初夏〜秋にかけて花柄の先に小花を多数集合させて球状に咲かせる
半耐寒性常緑小低木です。江戸時代に渡来して以来、栽培されています。
在来種は咲き始めてから徐々に花色が淡黄色→橙→赤→ピンクと色が変わるので
別名シチヘンゲ(七変化)とも呼ばれます。ヒブリダと呼ばれる矮性のものや色の変わらないものもあります。
葉には硬い毛があり、波形は卵形で、葉縁は鋸歯状で、葉の付き方は対生です。
ランタナ・イエロー・スプラッシュ(Lantana Yellow Splash)はドイツから仕入れた
ランタナの自然交雑実生から埼玉県の栽培農家が育成した園芸品種で、
花色は鮮黄橙色で開花初期から開花後も色が変わりません。
樹高が低く、鉢物や花壇に植えられる中型種です。
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