●フウセントウワタ(風船唐綿)
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2004年11月21日、菊水亭
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フウセントウワタ(風船唐綿)は、8〜9月にフクシャに似た形をした白い小花を咲かせ、
9〜10月に表面に剛毛を持ち風船のように膨れた果実を付ける亜低木です。
果実ははじけると白い綿毛の付いた種子が出てきます。葉は緑色で細長く対生して付きます。
切花や生け花等に使われます。
フウセントウワタ(風船唐綿)のページ
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一般名:フウセントウワタ(風船唐綿)
学名:Gomphocarpus fruticosus
別名:フウセンダマノキ(風船玉の木)
分類名:ガガイモ科フウセントウワタ属
原産地:南アフリカ
樹高:1〜2m 花色:白 果実色:緑 葉身:10cm
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●メタセコイア(Metasequoia)
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2004年11月22日、街路樹(奈良)
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メタセコイア(Metasequoia)は、生きている化石植物として名高い落葉針葉高木で円錐形の樹形が美しいです。
春に葉より先に雄花が多数集まった花穂を伸ばします。秋に雌花が咲き終わると球果が付きます。
葉は羽状対生して付き、秋に黄褐色して小枝と共に落下します
メタセコイア(Metasequoia)のページ
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一般名:メタセコイア(Metasequoia)
学名:Metasequoia glyptostroboides
別名:アケボノスギ
分類名:スギ科メタセコイア属
樹高:20〜30m 樹形:円錐形 葉形:線形 雌花色:緑
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●ススキ(薄)
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2004年11月22日、飛鳥(奈良)
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ススキ(薄)のページ
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ススキ(薄)は、時にうら悲しい雰囲気を醸し出しますが、秋の七草として知られ秋を代表する風物詩ともなる
耐寒性多年草です。山上憶良が万葉集で秋の七草を詠んだこんな短歌があります。花名を覚えるのに重宝しますね。
「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花」
ここで、秋の七草とは、ハギ(萩)、
オバナ(尾花=ススキの花穂)、クズ(葛)、ナデシコ(カワラナデシコ、河原撫子)、
オミナエシ(女郎花)、フジバカマ(藤袴)、アサガオ(今のキキョウ、桔梗)です。
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一般名:ススキ(薄)
学名:Miscanthus sinensis
別名:オバナ(尾花)、カヤ(萱、茅)
分類名:イネ科ススキ属
草丈:100〜200cm 花色:白 花序高:25〜30cm 開花期:9〜11月
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●カリン(花梨)
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2004年11月23日、中宮寺(奈良)
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カリン(花梨)は、:春に桃色の花を咲かせ、秋に長円形で黄橙色をした果実が成熟する耐寒性落葉高木です。
果実に芳香があります。生食には適しませんが、カリン酒や砂糖漬け、ジャムとして食用される他、、
咳止め効果があるとされ咳止め薬としても利用されます。
寺社の境内に植えられている場合は、アンランジュ(安蘭樹)と呼ばれるようです。
カリン(花梨)のページ
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一般名:カリン(花梨)
学名:Pseudocydonia sinensis(プセウドキドニア=Chaenomeles sinensis)
別名:アンランジュ(安蘭樹)、クワズナシ(喰わず梨)
分類名:バラ科カリン属
原産地:中国
樹高:3〜12m 開花期:3〜5月 花色:桃 花径:3cm 果実観賞期:7〜11月
果実の色:緑〜黄 果実径:10cm 結実黄:10〜11月 果実形:長円形・楕円形
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●クロガネモチ(黒鉄黐)
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2004年11月23日、中宮寺(奈良)
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クロガネモチ(黒鉄黐)は、樹皮がっぽく滑らかで、秋に赤い小さな球形の実を枝に多数つける常緑高木です。
葉はツバキに似ており皮質で、葉縁はギザギザがない、いわゆる全縁であり、葉形は楕円形で、葉は互い違いに
(互生して)付きます。名前は、葉柄と若枝が黒紫色(クロガネ色)をしていて、科名がモチノキ科から付けられました。
クロガネモチの実は鳥の好物で、鳥に食べられ、そのフンで、種が遠くへ運ばれて繁殖します。
クロガネモチ(黒鉄黐)のページ
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一般名:クロガネモチ(黒鉄黐)
学名:Ilex rotunda Thunb
別名:クロガネノキ(黒鉄の木)、クロガネ・ホーリー(kurogane
holly)
分類名:モチノキ科モチノキ属
原産地:中国、日本
樹高:10〜20m 開花期:5〜6月 花色:淡紫白 花姿:散形花序 雄花径:0.5cm
雌花径:0.5cm 葉身:5cm 葉形:楕円形 葉表色:濃緑 葉裏色:薄緑
樹皮色:灰白 果実色:赤 果実径:球形 果実径:0.6〜0.7cm
結実期:10〜翌1月
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●ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
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2004年11月23日、中宮寺(奈良)
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ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は、梅雨〜夏にかけて白い総状花(長い花軸から柄(え)を伸ばして
小花を房状に咲かす花)を咲かせる耐寒性多年草で北米から帰化したハーブです。
花後には垂下状の濃赤紫色の実をつけます。実から真紅の染料が採れ、米国ではインクベリー(ink berry)と呼ばれます。
薬効がありますが、特に根に毒性が強い植物です。
スーパー等でたまり漬けや味噌漬けにしてヤマゴボウとして売っているものとは違います。
食べられるヤマゴボウ(山牛蒡)は牛蒡から作られています(以前はキク科のモリアザミの根から作られていました)
枝は赤く、羽毛が生えており、葉は緑色をした長楕円形です。写真は果実の房です。
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)のページ
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一般名:ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
学名:Phytolacca americana
別名:アメリカヤマゴボウ(亜米利加山牛蒡)
、ポークウィード
分類名:ヤマゴボウ科ヤマゴボウ(フィットラッカ)属
原産地:北米
草丈:100〜200cm 花色:白 花径:0.5〜0.6cm 開花期:6〜8月
実色:濃赤紫〜黒紫色 実径:0.8cm
葉長:10〜30cm
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●ナギイカダ(梛筏)
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2004年11月23日、奈良市の蕎麦屋植込
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ナギイカダ(梛筏)は、硬い葉(のように見えるもの)の先が尖って刺状になり、
それが縦方向に重なるように揃って付き、葉の1枚毎に小花を咲かせる変わった常緑小低木です。
この硬い葉のように見える深緑色のものは、じつは茎が変形したもので、葉状枝(ヨウジョウシ)と呼ばれます。
花後に小さな球形の実がなり、段々熟して赤くなります。ナギイカダ(梛筏)は、枝雌雄異株(シユウイシュ)です。
ナギイカダ(梛筏)のページ
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一般名:ナギイカダ(梛筏)
学名:Ruscus aculeatus(ルスクス)
別名:Butcher's bloom
分類名:ユリ科ナギイカダ属
原産国:地中海沿岸
樹高:30〜60cm 開花期:3〜5月 花色:中心部が紫で周囲は緑色 結実期:7月〜翌年2月
花径:0.2cm 実色:赤 実形状:球形 実直径:0.5〜0.7cm 葉長:2〜4cm
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●ハギ(萩)
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2004年11月23日、唐招提寺近く
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ハギ(萩)は、万葉の時代から愛でられる秋の七草の1つです。
基部は木質化して堅く、分枝し下垂した枝先に多数の蝶に似た赤紫や白の小花を咲かせる落葉低木です。
葉の付き方は互生(ごせい)で、三出複葉(サンシュツフクヨウ)です。
ヤマハギ(山萩)やミヤギノハギ(宮城の萩)などは普通に見られます。
山上憶良が万葉集で秋の七草を詠んだこんな短歌があります。
「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花」
ここで、秋の七草とは、ハギ(萩)、オバナ(尾花=ススキの花穂)、
クズ(葛)、ナデシコ(カワラナデシコ、河原撫子)、オミナエシ(女郎花)、フジバカマ(藤袴)、
アサガオ(今のキキョウ、桔梗)です。
ハギ(萩)のページ
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一般名:ハギ(萩)
学名:Lespdeza sp. (レスペデザ)
別名:庭見草(ニワミグサ)、初見草(ハツミグサ)、鹿鳴草(シカナキグサ)、鹿妻草(シカツマグサ)、Bush
clover(ブッシュクローバー)
分類名:マメ科ハギ属
原産地:日本、朝鮮、中国などの東アジア
草丈:150〜250cm 開花期:6〜10月 花色:赤紫・白
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●ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)
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2004年11月23日、食堂前(奈良)
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ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)は、ピンクの小球形をした花を咲かせるタデ科の蔓性常緑多年草で、
地面に這いつくばりながら長期間開花し続けますのでグランドカバーやロックガーデン等でよく用いられます。
しかし、茎が短いため地面際で咲くので、埃を被って花色がくすんで見えたり、
花がとても小さいので単体ではよほど注意して見なければ見過ごしてしまいます。
しかし、シバザクラ(芝桜)ほどではありませんが
群生して咲くと薄いピンクのカーペット状にように見えて人目を引きつけます。
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)のページ
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一般名:ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)
学名:Persicaria capitata、Polygonum capitatum
別名:ポリゴナム(Polygonum)
分類名:タデ科イヌダテ属
原産地:ヒマヤラ、インド北部
開花期:5〜翌年1月 草丈:10〜20cm 花色:薄桃色 花序径:1cm
葉長:3〜4cm 葉形:卵形
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●パキフィツム
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パキフィツム
ベンケイソウ科 グラプトベリア・朧月 多肉植物 (制作中)
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