スズムシ(鈴虫、すずむし)とは
スズムシ(鈴虫、すずむし、学名:Meloimorpha japonica)とは、アジアに分布するコオロギ科の鳴き声の美しい昆虫です。他の生物にも共通しますが、スズムシも鳴くのは雄です。
スズムシの鳴き声とはいえ、実際には前翅の左右を擦り合わせて出す音です。
日本では、平安時代から貴族が、鈴虫や松虫を庭に入れて、秋の鳴き声を愛でており、
源氏物語第38帖にも「鈴虫」の巻があります。以下は、光源氏と女三宮が鈴虫にかこつけて詠んだ歌です。この時代は、鈴虫も松虫も厳密に分けてはいなかったため、ここで詠んでいるのは、鈴虫ではなく「松虫」の方らしい。
女三宮の歌
「おほかたの秋をば憂しと知りにしを ふり捨てがたき鈴虫の声」
光源氏の歌
「心もて草のやどりをいとへども なほ鈴虫の声ぞふりせぬ」
一般名:スズムシ(鈴虫、すずむし、学名:Meloimorpha japonica)
学名:Meloimorpha japonica、
シノニム:Homoeogryllus japonicus
英名:Bell cricket、
分布:インド〜インドシナ、日本などのアジア、
生息分布:日本では北海道、本種、四国、九州、
分類名:動物界節足動物門昆虫綱バッタ目コオロギ科Homoeogryllus属スズムシ種
行動:夜行性、活動期:7月?9月、
特徴:良く鳴く、名前は鳴き声は「リンリン」と「鈴を振っている音」に聞こえることから。周波数が高い。
触覚:白く長い
食性:ススキやクズなどの草木の葉や、小昆虫の死骸などを食べる雑食。ナスやキュウリは好物。
性、
体長:約21cm、
天敵:アリ(蟻)、
寿命:成虫は1ヶ月?2ヶ月
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