ナス(茄子、なす) とは、インド原産のナス目ナス科ナス属の野菜となる非耐寒性一年草です。
トマトやキュウリなどと共に家庭でよく食べられます。
●植物としてのナス
草丈は60〜180cmになります。
葉は楕円形で、日光に当たるよう大小様々で重なり合わないように付いています。
夏〜秋に紫色の花を咲かせます。開花後2〜3週間で果実を収穫できます。
果実は一般的なものは光沢のある紫黒色をしています。
この紫色はアントシアニンで、紫外線から果肉を守るために作られるものなので、
ナスに袋を被せることにより白ナスを作れます。
なすの果実は細長いものや、丸いもの、ヘビ形(中国)をしているものがあります。
ナスが成るのは4〜10月で、食べるのは実の部分です。
●ナスの栽培
種まき、病気を防ぐため台木に穂木(ナスの先端部)を接木、畑に植付、収穫という手順を積みます。
栽培方法にはハウス栽培や露地栽培があります。
●野菜としてのナス
日本では紫色の皮のものが多く皮は薄く、果肉は薄黄色で柔らかくスポンジ状で、ややアクはありますがほぼ味が無く、皮と共に実を食用野菜とします。
ナスの代表品種に水茄子があり、単に「なす」と言うとミズナスのことをさします。
灰汁があるので切って置いておくと茶色っぽくなります。
水にさらすか塩を振って灰汁抜きしてから使います。
●ナス料理
糠味噌漬けや、浅漬け、
焼きナス、
揚げナス、
マルナスの味噌田楽、
天麩羅、
マーボーナス(麻婆茄子)、
キノコの毒消し、
として食べられます。
ナスの種類
大きさや形により、長茄子や中長茄子、丸茄子、米茄子、小茄子などに分けられます。
長茄子の品種には仙台長ナスや長岡長、博多長ナスがあります。
丸茄子には鴨ナスや紫水、巾着ナスがあります。
米ナスにはくろわしや龍馬があります。小茄子には民田ナスや出羽小ナスがあります。
中長茄子には水ナスがあり水分の含有量が多く皮が柔らかく灰什が少ないので生食できます。
観賞用に赤ナスがありますが、それとは別種で、熊本県では「赤ナス」というブランドの長ナスがあります。この赤ナスは皮が赤紫色をしており、長さは30cm程あり、焼きナスにしても皮が軟らかいので皮ごと食べられます。
ナスの連作障害
ナスをはじめ、ジャガイモ、トマト、ピーマン等のナス科植物は連作障害を起こしやすいので、
同じ土で毎年作り続けることは出来ません。
一般名:ナス(茄子)
学名:Solanum melongena
別名:ナスビ(奈須比)、Eggplant(エッグプラント)
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ナス目ナス科ナス属
原産地:インド
草丈:60〜180cm
葉形:大きい楕円形
開花期:夏〜秋
花色:紫
果実色:光沢のある紫黒色
果実形:細長、丸、ヘビ形など
果皮色:一般に黒紫 果肉色:薄黄
成実期:4〜10月
食用の可否:可(代表的な野菜)
可食部分:果実
■関連ページ
ナス(茄子)
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ミズナス(水茄子)
8月の花#4(2002年)
memo(2011年9月24日)
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