フジ(藤)は、日本原産で、五月上旬頃、甘い芳香のする総状花序(房状の花)を吊り下げて咲かせるマメ科フジ属の耐寒性落葉蔓性低木です。 一つの花房に多数の小花が付いていますが、それらの小花はマメ科特有の蝶形をしています。 日本では、フジダナ(藤棚)と呼ばれる竹等で格子状に作られた専用棚に蔓を這わせて吊り下がった花を鑑賞することや、矮性のフジを盆栽にしています。花色は藤色と言うほど薄紫花が代表的ですが、他に濃紫色や白花もあります。フジと言えば、ノダフジ(野田藤)と言われる程、日本ではノダフジが代表品種とされます。ノダフジの蔓は上から見ると右巻き、ヤマフジ(山藤)は左巻きとされます。日本では地域にもよりますが、春には花が、サクラ→ツツジ→フジという順に咲きます。フジは極めて和風の風情があるので、「藤娘」という日本人形が作られています。学名のWisteriaは、フジの研究者であるアメリカ人の名に因みます。フジには、中国原産のシナフジ(支那藤)や、アメリカ産のアメリカフジ(America藤)もあります。フジの花を逆さにしたような花に、同科のノボリフジ(昇り藤)=ルピナス(Lupinus)があります。
一般名:フジ(藤)
学名:Wisteria floribunda(ウィステリア)
別名:ノダフジ(野田藤)、Japanese wisteria
分類名:植物界被子植物真正双子葉類マメ目マメ科フジ属
生活型:落葉蔓性低木
草丈:300cm〜 樹皮:灰色
葉序:互生 葉形:奇数羽状複葉 葉身長:20〜30cm 小葉数:13〜19 小葉形:長楕円形 小葉長:5〜10cm
花序形:総状花序(raceme) 花冠形:蝶形 花房長:30〜200(九尺藤)cm 花弁径:2cm 花色:紫 ・白 ・薄紫 ・桃
芳香:有り 開花期:5月上旬
果実タイプ:莢 果実形:倒披針形 果実長:17cm 種子形:平らな円形 旬
花の付き方は 総状花序
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小花はマメ科特有
の蝶形
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*総状花序とは、花房の主軸(長手方向)に沿って花柄+小花が間隔を空けてつくつき方
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