オオゴマダラ(大胡麻斑)【かぎけんWEB】

オオゴマダラとはチョウ目アゲハチョウ上科タテハチョウ科マダラチョウ亜科オオゴマダラ属の大型の蝶です。 別名:Rice Paper butterfly

成虫(蝶)

オオゴマダラ オオゴマダラ成虫(蝶)
オオゴマダラ成虫(蝶)左:石川県ふれあい昆虫館、右:多摩動物公園(2010年1月17日)
成虫は花の蜜を食べます。

オオゴマダラ成虫(蝶) オオゴマダラ成虫(蝶) オオゴマダラ成虫(蝶) オオゴマダラ成虫(蝶) オオゴマダラ成虫(蝶)
オオゴマダラ成虫(蝶)、鹿児島植物園(2012年5月4日)


幼虫

オオゴマダラの幼虫 オオゴマダラ幼虫
幼虫、多摩動物公園の昆虫(2010年1月17日)

幼虫はホウライカガミ(蓬莱鏡)の葉を食べ、体内に毒を取り込み、捕食から身を守ります。


サナギ(蛹)

オオゴマダラ(大胡麻斑)の蛹 オオゴマダラ(大胡麻斑)の蛹
沖縄フルーツランド

オオゴマダラ(大胡麻斑)の蛹
大胡麻斑の蛹11
左:沖縄フルーツランド、

オオゴマダラ蛹


●浜名湖花博

オオゴマダラ オオゴマダラ オオゴマダラ オオゴマダラ オオゴマダラ オオゴマダラ オオゴマダラ オオゴマダラ オオゴマダラ
浜名湖花博 オオゴマダラ成虫(蝶)

オオゴマダラ オオゴマダラ
オオゴマダラ蛹 サナギが黄金色に輝くのは主に「構造色」という発色に拠ります。
浜名湖花博で、2004年4月11日


オオゴマダラの構造色について

オオゴマダラのサナギの黄金色に輝く色彩は、サナギ上にある微細構造(ナノ構造)に光が当たって発色する「構造色」により起こります。 この構造色は、微細構造が壊れない限り鮮やかな色は消えません。それに対し、色を付けた【色素色】の場合には、色は経年劣化により褪色し最終的には消えてしまいます。


構造色
構造色の例
 構造色解析はFDTD電磁波解析ソフトなどで行います。

オオゴマダラ(大胡麻斑)とは

オオゴマダラ(大胡麻斑、学名:Idea leuconoe)とは、チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科オオゴマダラ属の 亜熱帯性の大型の蝶です。マダラチョウの中で最大種となります。

成虫(蝶)

成虫は羽全開帳が13cm1になる大型の蝶で花の蜜を好みます。 白地に黒斑模様があり、空間を優雅に飛翔します。 赤い色が好きで赤いものに集まってきます。 オオゴマダラの雌は  ホウライカガミ(蓬莱鏡)  を感知してその葉裏に卵を1個ずつ産み付けます。 卵は5日程で孵化します。

幼虫

孵化して幼虫になったオオゴマダラは全長7cm程になる芋虫で 頭と尻には角のように長くて黒い触覚が生えています。 体表色は  シマウマ(縞馬)  のような白黒の縞模様で、側面に丸い7個の濃桃色があり目立ちます。
幼虫はホウライカガミ(蓬莱鏡、学名:Parsonsia laevigata)の葉を食べて育ちます。 ホウライカガミにはピロロジジンアロカロイド(PA)と言う有毒物質が含まれ 鳥や他の昆虫が食べると死んでしまいますがオオゴマダラの幼虫には害が無く体内に溜め込むことで 外敵から襲われることを防いでいます。幼虫のときに溜めた毒はサナギや蝶になっても残ります。

サナギ(蛹)

蛹は全長5cm程の紡錘形で黄色い液体が詰まっているため、黄金色地に黒斑が入っているように見えよく目立ちます。 大きな枝に逆さにぶら下っています。

一般名:オオゴマダラ(大胡麻斑)
学名:Idea leuconoe
分類名:動物界節足動物門昆虫綱チョウ目アゲハチョウ上科タテハチョウ科マダラチョウ亜科オオゴマダラ属
別名:Rice Paper butterfly
生息分布:日本では与論島
沖縄以南の亜熱帯域 環境:平地〜山地 
全長:13cm(羽全開帳) 5cm(蛹) 7cm(幼虫) 成虫の羽色:白黒の斑模様 活動期:一年中 
食性:ホウライカガミの葉(幼虫) 花の蜜(成虫) 
産卵場所:ホウライカガミの葉


■関連ページ

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●オオゴマダラ幼虫の食草「ホウライカガミ」

ホウライカガミ ホウライカガミ


●石川県ふれあい昆虫館―温室

オオゴマダラ
石川県ふれあい昆虫館―温室


●多摩動物公園(2010年1月17日)

オオゴマダラ成虫(蝶)
オオゴマダラの成虫(蝶)

オオゴマダラの幼虫
オオゴマダラの幼虫
オオゴマダラ幼虫

オオゴマダラ蛹
オオゴマダラ蛹
多摩動物公園で、2010年1月17日


●OKINAWAフルーツらんど(2014年8月11日)

オオゴマダラ(大胡麻斑)の蛹 オオゴマダラ(大胡麻斑)の蛹 オオゴマダラ(大胡麻斑)の蛹
オオゴマダラ
OKINAWAフルーツらんど、2014年8月11日


●浜名湖花博

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浜名湖花博 オオゴマダラ成虫(蝶)
オオゴマダラ オオゴマダラ
オオゴマダラ蛹
浜名湖花博で、2004年4月11日


オオゴマダラの構造色について

オオゴマダラのサナギの黄金色に輝く色彩は、サナギ表面にある微細構造(ナノ構造)に光が当たって発色する「構造色」により起こります。
この構造色は、微細構造が壊れない限り鮮やかな色は消えません。それに対し、色を付けた【色素色】の場合には、色は経年劣化により褪色し最終的には消えてしまいます。
構造色
構造色
 電磁波解析ソフトKeyFDTDを使って構造色を解析してみました。

似たもの同士

オオゴマダラ
オオゴマダラのサナギ
バンクーバー五輪スピードスケート試合用ユニフォーム
スピードスケートユニフォーム

バンクーバー五輪スピードスケート試合用ユニフォーム似のビビッドな黄金色!


バンクーバー五輪日本チーム・スピードスケート試合用ユニフォームは他国とは一線を画した眩い色使いで目立っており良かった。 男子500の成績も、銀銅と立派なものでした。望むべくはユニフォーム色がベストでしたが、良く頑張ってくれたと思います。 しかし、このユニフォーム、オオゴマダラのさなぎ(蛹)によく似てますね。