トウガラシ(唐辛子)
トウガラシ(唐辛子)とは、ナス目ナス科トウガラシ属の多年草及び果実のことです。
別名で赤唐辛子や青唐辛子とも呼ばれます(後出)。
●トウガラシの花
夏〜秋、分枝した枝にたくさんの小さな花を咲かせます。
●果実は野菜や香辛料
花後に成る果実は、ランタン形をしており中は中空で、中に辛い種があります。
果実の色は、最初、緑色をしていますが、熟すと赤くなります。
緑色の未成熟の果実を「アオトウガラシ(青唐辛子」、赤く成熟したものを「アカトウガラシ(赤唐辛子」と呼んでいます。
青唐辛子は焼いて食べたり、付け合せに使います。
赤唐辛子は香辛料として食用にします。
特に種は極辛なので、通常は種を取って残った果実を使います。
用途としては、料理のピリッとした辛味付けや薬効(食欲増進、辛味性健胃薬)に使われます。
主に赤い実を用いるので、唐辛子の別名を赤唐辛)、英語では、レッドペッパー(Red Pepper)や、チリペッパー(Chile pepper)と呼んでいます。
●ハトウガラシ(葉唐辛子)
秋に少量出荷される未熟な唐辛子の葉を葉唐辛子と言い、それを醤油で煮詰めて佃煮「葉唐辛子」にしたり、料理に使われます。辛味があって食欲をそそります。
●マンガンジトウガラシ(万願寺唐辛子)
唐辛子と米国の唐辛子を交配して育種した京野菜です。果実は鮮緑色で大きく辛味が少なく、
甘みがあって柔らかいです。別名で万願寺、万願寺甘唐辛とも呼ばれ、
収穫時期は5〜9月です。串刺し焼きなどで供されます。
●トウガラシを使った加工品
・メンタイコ(明太子)−トウガラシを タラコ(鱈子) に漬け込んでできたものです。
・トウバンジャン−中国の発酵調味料の一つで豆腐料理の「麻婆豆腐」などに使われますが、主原料はこの唐辛子とソラマメから作られています。
●トウガラシの仲間
キダチトウガラシ(木立唐辛子、学名:C. frutescens)や、
沖縄の
シマトウガラシ(島唐辛子)
があります。
●ピーマンやシシトウは仲間
同属に、野菜として用いられる ピーマンや、
シシトウなどがあります。
●観賞用トウガラシ
観賞用に栽培される
観賞用トウガラシ(唐辛子)
は、赤や紫色の小さな果実が可愛らしく人気です。
一般名:トウガラシ(唐辛子)
学名:Capsicum annuum L. var. Acuminatum
別名:アカトウガラシ(赤唐辛子、赤とうがらし)、レッドペッパー(Red Pepper)、チリペッパー(Chile pepper)
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ナス目ナス科トウガラシ属(カプシクム属)
原産地:メキシコ
分布:亜熱帯〜温帯域
草丈:50cm
葉形:被針形
開花期:7〜9月 花色:白・紫
果実形:ランタン形 果実色:緑→赤
葉のつき方:互生
■関連ページ
トウガラシ(唐辛子)
観賞用トウガラシ(唐辛子)
シマトウガラシ(島唐辛子)
8月の花#4(2002年)
memo(2011年12月18日)
麹町〜四ツ谷三丁目の名物店(2001年12月25日)
11月の花とカレー粉(Curry Powder)
宮崎市フェニックス自然動物園
花暦
農産物図鑑
素材図鑑
旬図鑑
素材
memo
|